>  > 歌舞伎町 〝阿弥陀如来〟藤井学が語る闇金の終焉 「風俗と金融は絶対になくならない」
阿弥陀如来インタビュー

歌舞伎町 〝阿弥陀如来〟藤井学が語る闇金の終焉 「風俗と金融は絶対になくならない」

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不夜城を駆け抜けた男、実録インタビュー
藤井学(ふじい まなぶ)
聞き手/花田歳彦 撮影/三田正明

何故闇金が流行ったのか? それは2010年6月の改正貸金業法の完全施行にあった。これは簡単に説明すると総量規制という個人の融資枠上限が1人1人に設けられたのである。個人の借金が年収の3分の1を超えてはいけません、というルールが出来たのだ。これによって各都道府県に登録されている正規の貸金業者はお互いの共有している情報から顧客の情報を得て、総量規制を超えた貸し付けが不可能になった。では、前回の藤井学氏のインタビューを続けよう。


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人が落ちるのも飽きるほどいっぱい見ている


──最盛期は何人使っていたんですか?

「人ですか、金融だけで20〜30人。20人じゃ足らない。その時は渋谷で風俗もやっていたし、道玄坂でカジノ、不動産、ムエタイのジム、地下格闘技とかの興行もやってたし。それこそ海外、笑い話ですけど、オーストラリアで寿司ショップやってたりとか、何人いたかわからないですよ。出会い系もやってたし。だからおかしくなっちゃったんですよね」

──闇金だけで何店舗経営してたんですか? それだけの人数を使って。

「6店舗にコンサルタントで1店舗ですか」

──コンサルタント会社は法人相手ですか?

「当然法人ですね、システム金融とかやったり、それで小切手って出回るじゃないですか、それで名前とか番号を見て、こいつやばいな、とか笑ってましたよ」

──システム金融は相保証させてやってたんですか?

「個人の当座決済です。当座がパンクしたら終わりですけど、それこそ、俺らが4社あれば、まずA社で借りて、利息までにB社に借りて、で、付き合わせて、で、だれがババを最後に引くんだ、と。そういう世界じゃないですか。それが1年後、2年後なのか、という話で。
 で、日本人というのは自分の会社を潰したくない、当座をパンクさせたくない、という意地、なんとか金を作ってくる、だからその様な場合は相手の事も考えてあげて(笑)利息もそんなにキツくないし」

──今はシステム金融には騙されなくなったけど、歌舞伎町なんかは日掛けとかの金貸しはありますよね、チラシも見かけますし。

風俗と金融は絶対になくならない。
 ただ組織犯罪対策法でもやられちゃうから、どうやってやって維持して行く、というだけの話で。借りたい奴がいれば貸す奴もいる。需要と供給だから、で利息いくら取る、というだけの話だから。ただ、ちゃんと組織、この場合はヤクザじゃなくて会社としてやるんであれば、家賃、光熱費も掛かる、人件費も掛かる、広告費も通信費も掛かる、だから取るところ取らないと、という話。
 個人で動けるのであれば、10万ずつ20人とか30人とかに貸しつけて、でも自分で集金しないといけない、でも情で貸し付けてとっていけば、飯位は食える、家賃位は、出る、という感覚はいまだに持っています。ただ、果たしてその金が欲しいからやりたいのか、というとやらない。心潰さないといけないところもあるし、泣きながら電話してくるような。場面かもしれないですけど、それで人が落ちるのも飽きるほどいっぱい見ているし。まあ、でもしょうがないですよね」