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元極道、沖田臥竜の視点「四国の刑務所では受刑者への投薬ミスが相次いでいるらしい(笑)」

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刑務所投薬ミスに注意40件 四国5施設 証拠隠蔽
四国地方の刑務所、少年鑑別所の計5カ所で受刑者ら収容者への投薬ミスが相次ぎ、職員に対する注意や厳重注意が平成24年1月から同28年9月に計40件あったことが29日、法務省高松矯正管区への情報公開請求で分かった。中には証拠隠滅を図ったケースもあった。同管区は「健康に影響が出た例はない」と説明している。(後略)
産経WEST 2016.11.29 08:00配信(リンク


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写真はイメージです


 いまさら何をか言わんや、である。大きな投薬ミスばかりに目を向けているようだが、私に言わせれば塀の中の投薬ミスなど日常茶飯事である。

 頭痛を申し出ればアスピリン。腹痛を訴えればアスピリン。歯痛にはアスピリン。腰痛にももちろんアスピリン。重度の水虫にもなんの疑いもなく平気にアスピリンを出していたぞ。

 これらだって充分、投薬ミスではないのか。

 ちなみに塀の中では、受刑者間の投薬のやりとりやため置きを防ぐために、わざわざ錠剤のアスピリンを粉砕させて投与していた。

 それでも隠す者は隠すのだが。

 万能薬と塀の中では思われてしまっているこのアスピリン、医務刑務所が隣接する大阪刑務所では薬が安く、申し出願せんを付けさえすれば、割合スッともらうことができたのだが、私が初犯で務めた少年刑務所では監獄法改正前という事もあり、何かともらうまでに値打ちをつけられて嫌味を言われたものである。

 こうなってくると、投薬ミス以前の問題となってくるのだが、たとえばこうである。

 熱が出て刑務官に投薬を申し出たとする。刑務官は尋ねる。

「おいお前、晩メシは食べたのか?」と。

 懲役が返す。

「はいっ、どうにか食べましたゴホンゴホン」と。

 勝ち誇ったように刑務官が高らかに宣言する。

「メシが食えれば大丈夫である!」

 これでしまいなのである。

 官ボケがひどい刑務官になってくると「気合が足りんから熱が出るんやっ!気合を出せっ!」と薬を出さずに興奮しておった。

 これらなど、投薬ミスという前に明らか診察ミスであろう。

 シャバの病院でこんな診療すれば、間違いなく訴えられてしまうこと必至である。医師免許もないし。

 投薬ミスを無くそうなどと、思っていない事をいう自体、そもそもおこがましい話ではないのか。

 ヘソで茶が沸いてしまうぞ。

 仮に、本気で投薬ミスを問題視するのであれば、根本的なことから改善すべきではないかと私は思う。

 アスピリンは万能薬ではなかった......くらいから始めるべきではないだろうか。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『生野が生んだスーパースター文政 現在、男道(刑務所)にて修行(服役)中』を好評連載中。






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