>  > 【山口組分裂全報道】「溝畑容疑者が自殺するまで見届けた2人組の男」
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【山口組分裂全報道】「溝畑容疑者が自殺するまで見届けた2人組の男」

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和歌山ルートか、阪神ルートか

 情報屋・赤シャツが様々なネットワークを駆使して情報を集めた結果、溝畑が拳銃を引いたと言われているルートがニ本、判明した。

 一本は、和歌山のN。現場には、Nの関係者が2人、姿を現せていたと赤シャツは話す。

 何のために、か。それ溝畑が生きて当局に捕獲されてしまったときに、拳銃の入手ルートを唄わせない(供述させない)ために無言の圧力をかけていたのではないか、と言うのだ。

 もちろん、これは推測でしかない。だが、現場に暴力団員風の2人組が姿を見せていたことは、報道でも明らかになっている事実である(それが拳銃の譲り渡しに関与しているかどうか断言はできないとしてもだ)。

 残るもう一つのルートは、大阪のY。他の関係者もYの噂を口にしていたが、現在このYが関西を中心に拳銃の密売を手広く扱っているのだという。
 
 和歌山のNでなければ、3丁もの拳銃を段取りできるのは、Yしかいないと言うのだ。

 どちらにしてもだ。この二本のルートではなかったとしてもだ。よく3丁もの拳銃を段取りした人物が存在したものだ。

 現在、拳銃の量刑はうなぎ登りで上昇してしまい、密売人たちも出し渋るのが常となってしまったという。

 1丁でもすんなり入手するのが難しくなった昨今に、3丁もの拳銃を買いつけに来るような人間が通常な状態であるわけがない。ヘタしたら買ったばかりの拳銃で弾かれる可能性だってある。さばくほうもある意味、命がけである。

 かりに取り引きがうまくいき何百万円手にしたからと言っても、顧客に唄われたら途方もない懲役をかけなくてはならなくなり、それこ割に合わない。目も当てられんだろう。

 それでも、誰かは溝畑に3丁の拳銃を段取りしてしまった。

 その手にした拳銃で、溝畑は映画さながらに引き金を絞り、最期は己の腹部に銃口をあて、そのトリガーを引いてしまっている。

 裏社会の用語に「死人に口無し」という言葉がある。溝畑が還らぬ人となってしまった以上、入手ルートは煙のように消えてしまうかもしれない。

 だが当局が、マスコミが、そして関西裏社会の住人が、様々なあたりをつけているのも確かだ。誰が最初にそれを解明してみせるのか。

 事件を決して風化させない男たちの暗躍が続いている。

「和歌山立てこもり事件犯人 溝畑泰秀の拳銃入手ルートに重要新証言」初出 2016.09.13