>  > 歌舞伎町 〝阿弥陀如来〟藤井学が明かすリアルな闇金世界 「自分らは客を人間とは見ていない、餌を与えているくらいの生き物くらい」
阿弥陀如来インタビュー

歌舞伎町 〝阿弥陀如来〟藤井学が明かすリアルな闇金世界 「自分らは客を人間とは見ていない、餌を与えているくらいの生き物くらい」

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不夜城を駆け抜けた男、実録インタビュー
藤井学(ふじい まなぶ)
聞き手/花田歳彦 撮影/三田正明

前回でもお伝えしたが、闇金融は実在する会社に似せた名前、ロゴを使う。三菱系に似せた三菱第一信用、三井住友系に似せた三井住友ファイナンスなど、これらはほんの一例である。では、何故警察が民事不介入を呪文の様に唱えていたのか。それは「借りた人も悪いでしょ」と言う一般論があったのだ。また出資法と利息制限法という法律のグレーゾーンがあり、金額にもよるが、出資法は年29,2パーセント、利息制限法は年15から20パーセントという不可思議な数字が存在していた。これらの数字が昨今の過払い請求につながり、詐欺の温床にもなっている。では歌舞伎町の阿弥陀如来こと藤井学氏のインタビューに入ろう。


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ビデオ屋だって延滞料取りますよ、自分ら闇金が取らないわけがない


──藤井さんが闇金をやっていると、10件名簿があったとして、何人引っかかりました?

2人に1人は引っ掛かっていましたね。闇金で出回っている資料が基になっているでしょ。こいつは早い所からつまんでいる、こいつは喉から手が出るほど欲しがっているわけですよ。貸してくれる人がいたら、誰にでも借りたい、相手がヤクザだったら借りないでしょう、そりゃそうですよ、怖いから、返せないですし。だけど俺ら闇金はそんな事は微塵も出さない、いい人を演じるわけですよ。そして飛んでいる人もいる、借金を返せないで逃げている人もいる、だけどそんな人でも逃げている状態でも貸してくれる人がいたらありがたいんですよね。

 債務者でも、とんじゃって、病んじゃって、死んじゃって、といろんな方がいるじゃないですか、亡くなった方には失礼ですけど、要は逃げてる状態で「まだ貸してくれるところがあるの?」って、逆に営業がかかってくるわけじゃないですか、絶対に借りてくるし。でも(この客は)ヤバいな、って。これは見極めるしかないじゃないですか。やるかやらないか」

──貸して取れないのもあるでしょ?

「そりゃありますよ。ない人からは取れない、だけどその場合は前に言ったように相保証もさせている人間もいるから、そこから取る。そりゃそうですよ。ビデオ屋だって延滞料取りますよ、自分ら闇金が取らないわけがない、なんだかんだ大義名分を立てて取りますよ」

──闇金とかは返せるんなら返してみろ、って貸し方をするじゃないですか。

「もちろんそうですよ。返して来たら褒めてあげて、再融資って形で、利息も落とすし、信頼関係は必ずできてくる。それは金融でもローン会社でも銀行でも、どこでも全て一緒じゃないですか。だけど自分らは客を人間とは見ていない、餌を与えているくらいの生き物くらいにしか見ていない、そして甘やかすのは一瞬です。調子に乗ったら奈落の底に突き落とす。そりゃそうでしょね、花田さんも分かるでしょう、舐められたらどんな世界でも飯を食っていけないじゃないですか」


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