前回、月1のミーティングで対デリヘル戦を熱望し、会社上層部の支持を得たゴルゴ。デリヘルvsゴルゴ十三、遂に開戦!
その結果、とんでもないことに・・・!!!
(デリヘルウォーズ~想い出ぽろぽろ~前編 「地下に潜っていくデリヘル」 リンク)
(デリヘルウォーズ~想い出ぽろぽろ~中編 「デリヘルに喰われたホテル」 リンク)
デリヘル徹底抗戦
「いやー言わなきゃよかったのに・・・」
先輩方に疎ましく思われたのは心外だったが、20代半ばだった私は一人でもやってやる位の勢いだった。
デリヘルはどの業者もなぜか来る前、フロントに電話をかけてきていた。先に述べたよう、客に代わってくれと言う。なので、呼ぶ客が誰かもわかってしまう。ホテルの常連さんや真面目な善良客の場合、ちょっとショックだ。
デリバリー来店の予告電話を終え、しばらくして女のコが来るとこう止めた。
「お客様、お部屋のキーはお持ちでしょうか。チェックインはこちらで承ります」
たいていのコは戸惑い、ドライバーか客に電話する。ドライバーもしくは客も金がかかっているため、譲らないケースがある。特に武闘派の客やドライバーの場合、フロントまできて迫ってくるのだ。そのような場合こう切り返していた。
「シングルのお部屋はお一人様料金です。ツインかダブルの部屋へ移動、もしくはシングルのお二人さま利用として差額を支払ってくれるならOKです」
それでもなおゴネてくると
「最近警察の抜き打ち査察がしょっちゅうあり大変なんですよ。すぐそこの交番から来るんです」
と、何となく目が及んでることを匂わせる。そして、とどめに
「いや~お客様の心情はよくわかります。僕もヘルスが趣味で本音ではこういうことをしたくないんですよ。しかしあそこの警察が・・・」
と言うと、
「しかたねぇな~」とか「ダハァー、お前と一緒にされとうないわ」とか「お前気に入った」
という定番の台詞を吐いて、差額を払うか諦めるかしてくれるのだ。
このように硬軟織り交ぜた鉄壁のガードで、撃退し続けた。防衛回数が伸び続けると、付近のポン引きの兄ちゃんが「お兄さんは英断を下した!」と味方してくれたり、デリヘル業者の間であそこのリバーサイドは急に手強くなったと噂が広まっていった。