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風俗マエストロ・ゴルゴ十三の「風俗の裏の裏の裏」デリヘル編

デリヘルウォーズ~想い出ぽろぽろ~中編 「デリヘルに喰われたホテル」

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デリヘルの誕生秘話及びメリット、デメリットが語られた前回。
そして今回、風俗マエストロ・ゴルゴ十三をすら苦しめたデリヘルの知られざる姿が明らかになる。

(デリヘルウォーズ~想い出ぽろぽろ~前編 「地下に潜っていくデリヘル」 リンク


謎の侵入者


 某地方都市。小川の両脇に柳が生い繁る元遊郭にあった、今は亡き『リバーサイドホテル』。

 この井上陽水の名曲と同じ名のホテルが、私が社会人デビューしたホテルである。夕方4時に出勤し、翌朝9時までが労働時間。月の総支給額16万だった。

 因みにビジネスホテルは、木曜が一番忙しい。次が水曜だ。これは全国どこのビジネスホテルも同じで、なぜなら火曜辺りから出張のビジネスマンが動き出し、金曜朝出張を終え帰るから。なので、旅行客がいないと土日祝はガラガラである。逆にシティーホテルは結婚式やイベントで宿泊客を呼び込むので、土日祝が忙しい。このような事情から、土日祝のリバーサイドホテルは全くの一人勤務、今でいうワンオペだった。

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ザ・ホテル。大浴場フル完備/撮影 ゴルゴ十三


 さてその初出勤日、初陣の私は並々ならぬ緊迫感を持って、客を迎え入れた。いくつかの間違いを犯し、やる気ゼロの先輩に指導されつつ、恐る恐るチェックイン業務をこなしていく。

 夜9時、何を思ったか先輩が外に食事に出かけ、初日早々ワンオペになった。玄関前にはポン引きがたむろし始め、宿泊客が次々と夜の街へ繰り出していく。

予約客のリストを確認、来客の対応に備える。その刹那、すっと若い女のコがフロントを素通りしエレベーターで上階に上がっていった。

「??!・・・(鍵持ってないしどういうこと?)」

約1時間後、先ほどのコが何事もなかったようにエレベーターから降りてきて外に出て行った。何人かの受付をいっぱいいっぱいになりながらこなしほっと一息ついていると、電話が鳴った。
 
 「お電話ありがとうございます。リバーサイドホテルでございます」
 「あー、801号室につないで」
 「・・・はい、かしこまりました」

 しばらくすると、また女のコがすっと入ってきた。先ほどのコ同様、ポーチとピッチ(PHS)を持っている。目の前のフロントを素通りし、そそくさとエレベーターに乗る。どこの階で降りるのかと思って見ていたら、8階で止まった。

その後また小一時間たって、その女のコは何事もなかったように降りてきて、そのまま出て行った。

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千客珍客マン来です♪/撮影 風俗作家・吉岡優一郎