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【データで見えてくる犯罪】「殺人」の被害者はほとんど「犯人の身近な人物」

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あなたの知り合いが突如刃を向ける


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 殺人事件のニュースがよくある。

 動機は、「働け」とうるさく言われた息子(娘)が親を殺したとか、老々介護に疲れたとか、いろいろ。

では「殺人犯」と「被害者」との関係ってどういうのが多いのか。じつはズバリのデータが存在する。

 警察庁の「平成27年の犯罪」という分厚い冊子の342~343ページ、「罪種別 被疑者と被害者との関係別 検挙件数」がそれだ。
 
 さまざまな「罪種」が並んでいるなか、「殺人」のデータを見てみよう。 
※未遂を含む。「嬰児殺」「殺人予備」「自殺関与」は含まない。「強盗殺人」も含まない。
 
【1位】 知人友人 199件
【2位】 配偶者 140件(うち女は77件)
【3位】 実父母 116件
 
 平成27年度に起きた「殺人」の総数は803件。計算すると、被害者が「知人友人」だった事件は約25%、「配偶者」だった事件は約17%、「実父母」は14%。
 これらで「殺人」のなんと約57%を占めるのである。
 
以下
【4位】 面識なし 97件
【5位】 実子 91件
【6位】 その他 58件
【7位】 兄弟姉妹 41件
【8位】 職場関係者 31件
【9位】 その他の親族 24件
【10位】 継父母 4件
【11位】 養子、継子 各1件
 
 このデータに「交際相手」「元交際相手」の項はない。
 警察庁によれば、検挙時の交際関係ではなく、もともとの関係に着目してのデータなのだという。被害者は単なる友人と思っていたのに犯人は交際相手と思い込んでいた、といったこともあるからか。
 
 とにかく、「面識なし」は約12%に過ぎない。

「殺人」の被害者はほとんど、犯人の身近な人物なのだ。

「その他」には近隣者、モンスター住民なども含まれているのだろう。
 
 では、多くの「殺人」の犯人は、なぜ身近な者に殺意を向けるのか。