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ヘイトスピーチハンター・山口祐二郎のひとりごと

ナチス風軍服衣装で欅坂46が謝罪! ナチスでエロさをアピールする愚かさを祐二郎が叱る

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wikipedia「横浜アリーナ」より(リンク


 飛ぶ鳥を落とす勢いである秋元康プロデュースのアイドルグループ『欅坂46』(けやきざかフォーティーシックス)。そんな欅坂46が先日、横浜アリーナで開催されたライブで大問題を起こした。ハロウィンの仮装として着たステージ衣装が、アドルフ・ヒトラーが率いたナチスの軍服そっくりであったのだ。このことにより、日本のネットユーザーやメディアは勿論、海外メディアからも批判を浴び大炎上をしたのである。


なぜよりによってナチスをモチーフにしたのか?


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「世界には愛しかない」欅坂46


 今回の欅坂46の何が問題であったというと、ナチスによる大虐殺(ホロコースト)という歴史的な悲劇を考えずに、ステージ衣装にナチスの軍服そっくりな衣装を使用したことだ。考え過ぎだろとか思う人もいるかもしれないが、本当に余りにも似すぎているのだ。全てのデザインが、ナチスの軍服を彷彿とさせるものであった。ナチスの軍服をモチーフにしたのは、まず否定できないような衣装である。

 ナチスといえば、差別的な意識からユダヤ人を迫害、大虐殺した、許されない残虐行為をした政党だ。そんなナチスの軍服そっくりな衣装を、超人気アイドルがステージ衣装にしていたらまさに地獄絵図である。ナチス坂46とか、ヒトラー坂46とかになってしまうではないか。ユダヤ人からすれば、ふざけるなと怒るのは当然だ。


秋元康氏、さすがの素早い対応


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欅坂46公式サイトに掲載された「謝罪文」(リンク


 この事態を受けて、欅坂46の所属する音楽会社『ソニー・ミュージックエンタテインメント』は謝罪。総合プロデューサーの秋元康氏も謝罪。ナチスの軍服に酷似したステージ衣装は、今後一切使わないとし、衣装を違う軍服風の物に差し替えた。テレビ番組で放送予定だった、ナチス風軍服衣装での収録済映像はお蔵入りになったという。

 世界に恥を晒したが、今回の反省から、しっかりと日本社会はナチスのような差別虐殺極悪政党を許さないという意思を伝えたことにもなった。当たり前なのであるが、そういう意識をもっと広めなければいけない。

 欅坂46のメンバーたちは、よく分からないでナチス風軍服衣装を着ていたのかもしれない。しかしながら、いくら何でも無神経過ぎるだろう。それに衣装だけでなく、欅坂46の曲で『サイレントマジョリティー』の振付がナチス式の敬礼っぽい。今回の騒動で、欅坂46のアイドルとしての杜撰さが表面化したのではないだろうか。


軍服とエロと萌えの親和性


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「ミリタリー★エンジェル 中出しコスプレイヤー! 稀夕らら」BeFree


 なぜ欅坂46は、こんなナチス風軍服をステージ衣装にしたのか。それは軍服とエロの関係があると私は思う。ミリタリーエロは、エロジャンルでは確立されている。「軍服 エロ」、「ミリタリー エロ」などと検索すれば、沢山出てくる。それに過去には、ナチスを題材としたAVの作品もある。また、萌え、との関係も深い。『ガールズパンツァー』、『艦隊これくしょん』など、ミリタリー萌え作品は多い。

 アイドルにはエロや萌えの要素は必要だろう。軍服はアイドルの衣装にもってこいというわけだが、あくまで軍隊の服ということを忘れてはいけない。戦争の悲惨さをよく理解した上で着ないと大変なことになる。ナチス軍服が、単なるステージ衣装なのは駄目に決まっている。そういう点からして、欅坂46はアウトだったということだ。もしかしたらファンの一部の中には、欅坂46にだったらガス室に送られて殺されたいなんていうド変態もいるかもしれないが、どうか周りを巻き込まないで欲しい。


ハロプロ派の陰謀ではない



 世界から批判を浴びた欅坂46を、ナチス礼賛の差別主義者たちが庇っている他、ほんの一部擁護する人たちもいるようだが甘い。そしてハロプロ派の陰謀でもない。道重さゆみさんは反差別集団から支持されているのは否定しない。けれども、それは間違いだ。


 なぜならば、今年6月からヘイトスピーチ(差別扇動表現)は違法となり、最近でも11月5日に開催される早稲田大学の学園祭イベントに、公認サークルの「『早稲田大学 人物研究会』が元在特会会長で日本第一党の党首の桜井誠を招待したとして批判が殺到。桜井誠の登壇は中止となった。また、11月1日には徳島県教職員組合が、在特会の会員などのヘイトスピーチ、ヘイトクライムで業務を妨害されたと訴えた民事裁判で、人種差別的な活動だと最高裁判所が認め、在特会側に賠償を命じる判決が確定した。

 日本社会は、どんどん差別に対して厳しく対応するようになってきている。当然である。言論弾圧でも表現弾圧でも何でもない。差別なんて許してはいけないのだから。ソニー・ミュージックエンタテインメント、カリスマプロデューサーの秋元康氏、欅坂46は、ナチス風軍服衣装を心から反省して欲しい。建前だけの謝罪ではなく、本音でヘイトスピーチ反対を訴えてくれることを期待している。


※サムネイル画像は欅坂46公式ブログより(現在は削除)




山口祐二郎
1985年、群馬県生まれ。歌舞伎町ホストなどを経て、新右翼「統一戦線義勇軍」幹部に。2007年に防衛省襲撃事件、2012年に東電会長宅前断食断水ハンストを起こし脱退。現在は、「全日本憂国者連合会議」議長、「憂国我道会」会長。作家・活動家として活躍。 著書に『ハイリスク・ノーリターン』(第三書館)、『奴らを通すな!』(ころから)がある。

山口祐二郎公式ツイッター  https://twitter.com/yamaguchiyujiro