>  > 菱のカーテンの向こう側113「刑務所に収監されても衰えを知らない高山清司若頭の強大な影響力」
日本の裏社会で今、なにが起ころうとしているのか?

菱のカーテンの向こう側113「刑務所に収監されても衰えを知らない高山清司若頭の強大な影響力」

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写真はイメージです


 偶発的なバッティングは別として、沈黙が続く2つの山口組。

 この静けさの裏側でなにが起きているのか。今回、取材班は、ある六代目山口組の関係者に話をきくことに成功した。

 関係者の年齢は、50代前半。極道としては一番脂の乗り切っていることが、その風貌からもうかがえる。

「このままじゃいけないことは、もちろん分かっとるんよ」

 本稿ではこの関係者をAとさせていただくが、Aは開口一番、このように話した。

「神戸側でも、ある最高幹部は『いずれは一本にならなくてはならない』と言われていると耳にした。そうやないと、サツにええようにされてまうだけやからな。こちら(六代目山口組側)でもそれは十分わかっとるはずや。現に、そういった互いの意向が重なって行われたのが例の再統合案や」(A氏)

 例の再統合案とは今年の4月、神戸山口組 織田絆誠若頭代行と六代目山口組若頭補佐 高木康男総長(清水一家 静岡県静岡市)とのあいだで話し合われたと言われている。

「結局、この話が実現せんかったのは、府中のカシラが納得せなんだからや。本家のカシラは、2年数ヶ月後に自分が社会復帰するまで、という思いが強い。この人がタテに首を振らん限りは、再統合のは難しいのが実際のところやないか」(A氏)

 府中のカシラとは、府中刑務所にありながら、いまだ六代目山口組へ大きな影響力を発揮しているという高山清司若頭のことである。

「本家のカシラは、2年数ヶ月後に自分が社会復帰するまで、という思いが強いらしい。この人がタテに首を振らん限りは、再統合は難しいのが実際のところやないか」(A氏)

 Aによれば、六代目山口組の重要事項はいまだに高山若頭が決定しているといい、先日の大きな人事移動、すなわち大原宏延本部長(大原組 大阪府大阪市)が総本部長へ、森尾卯太男若頭補佐(鳥取県米子市)が本部長へと移動となったのも、高山若頭の意向を強く反映させたものだというのである。

 分裂前、高山清司若頭は六代目山口組内で凄まじいまでの影響力を持っていたと言われている。その影響力は、現在の六代目山口組においても衰えていないということなのだろうか。

 そして、この分裂抗争の第三の勢力。警察当局は現状をどのように考えているのだろうか。


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高山若頭が収監されている府中刑務所 法務省ホームページよ


 インタビュー中、Aも何度か言及していたが、この11月は暴力団取り締まり月間、通称「月間」に当たるという。

「ただでさえなんで持っていかれる(逮捕)か分からへん中で月間に入ったからな。みなシャバで年越せるかピリピリしとるわ」(A氏)

 微罪逮捕であれ、逮捕されれば起訴されなくとも何らかの影響はもちろん出るという。

 終着点はどこになるのか。2つの山口組はこれからも交わることなく、それぞれの歩みを刻むのか。

 菱のカーテンが揺れ続けている。




(取材/文 R-ZONE関西取材班)