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ヘイトスピーチハンター・山口祐二郎のひとりごと

たかがサブカル的悪趣味のためにヘイトスピーチ音声をライブに使うアイドルユニット「生ハムと焼うどん」に祐二郎が喝!

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ライブで民族差別を娯楽化した『生ハムと焼うどん』は解散しろ!


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生ハムと焼うどん公式サイト(リンク


 アイドルとは、ファンに夢と希望を与え、憧れられる存在だ。もしそのような立場たるアイドルが、差別行為をおこなったならば......。世の中への影響は最悪であろう。

 だが残念ながら最近、ライブでヘイトスピーチ(差別扇動表現)を流したアイドルがいたと耳にした。知人の自称アイドルマスター(50代男性)から聞いて私は知ったのだが、作家の雨宮処凛さんが書いた記事がネットで話題となっているみたいだ。


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THE HUFFINGTON POSTより(リンク


 そのアイドルは『生ハムと焼うどん』という、同じ高校の同級生であった西井万理那と東理紗によって結成された女性2人組アイドルらしい。センスの欠片も感じないグループ名だ。2人の好きな食べ物からグループ名を考えたようだが、生ハムと焼うどんの組み合わせなんざ、合わないに決まっているだろうが。どうして、生ハムとししゃも、納豆と焼うどん、ではなかったのか(編集部注 それも合わないんじゃ......)

 まあ、グループ名はどうでもいい。問題なのは、ライブでヘイトスピーチを流して差別を娯楽化したことである。今回は、生ハムと焼うどんとかいう、調子に乗ったふざけたクソアイドルについて激怒しながら書きたいと思う。


民族差別を娯楽化するな!


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熱烈中華食堂 日高屋公式サイトより(リンク


 もしかしたら読者の皆様の一部は、何で私がここまで怒っているのか理解できないかもしれない。アイドルに向かって私がブチ切れていることに「大人気ない」「恥ずかしい」「気持ち悪い」などと感じる人もいるかもしれない。私は生ハムと焼うどんに個人的な恨みはないし、変な裏があるというわけでもない。単純に生ハムと焼うどんのしたらしいということが大問題だと思うからだ。

 それはなぜかというと、生ハムとメロンじゃなくて生ハムと焼うどんのライブで、オープニングSEとしてヘイトスピーチらしきものが流れたのだという。SEとは、SOUND EFECTの略だ。多くのアーティストが、ライブ前にオープニングSEとして音楽や映像を流して盛り上げたりする。そのオープニングSEらしきもので、「なんで反原発、左翼、朝鮮人のデモは許可するのにこっちは駄目なんだよ」などと苛立った女性がヘイトスピーチをする音声が使われたのだという。会場からは大きな笑いが起き、その後に生ハムとチクワじゃないや、生ハムと焼うどんがステージに現れて曲を歌ったのだという。雨宮処凛さんは耐え切れずライブ途中で会場を出たらしい。

 おそらくこの音声は、ユーチューブなどで拡散されネット上で有名な、ヘイトスピーチをしまくる『福井のさゆり』なる人物の動画音声だと思う。明らかに差別的な意識に基づいて発せられた朝鮮人に対してのヘイトスピーチを、ライブで面白半分に使うとは言語道断である。アイドルとしてのプライドはあるのか。

 このことで私は頭にくる余り、熱烈中華食堂、日高屋のそら豆を食べながら酎ハイを飲み過ぎてしまった(編集部注 あれ、おいしいですよね。安いし)


笑って済まされる問題ではない!




 現在、ヘイトスピーチは違法だ。日本では、ヘイトスピーチを違法とするヘイトスピーチ解消法(本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律)が2016年6月に施行されている。当たり前だが、アイドルのライブでヘイトスピーチなど許されざることなのである。

 生ハムと焼うどんの連中が、どのような意図でヘイトスピーチを流したのかは分からない。しかしながら、雨宮処凛さんの文章を読む限りは、生ハムと焼うどんの輩たちがヘイトスピーチは駄目だという意図で流したとは思えない。生ハムと焼うどんにはヘイトスピーチ反対の意識なんかはなく、とてつもなく下卑たライブの空気だったことが想像できる。少なくとも私は、そう感じてしまう。

 もちろん、憲法でも保障されているように表現の自由は尊重されるべき権利である。しかしながら、ヘイトスピーチは表現の自由には入らない。脅迫、強要、猥褻、名誉、プライバシーを侵害する表現をして人を脅かせば罪になるのは周知の事実だ。それと同様に、他者の人権を理不尽に破壊するヘイトスピーチは、表現の自由の範囲を越えた悪質なものであるのだ。例えば、あなたが出身地や国籍だけで存在否定されたらどう思うだろうか。そんなことはあってはならないのだ。

 ただ、ヘイトスピーチを取り締まる際にはきちんとした判断をし、差別をする意識や経緯を見極めなくてはいけない。なぜならば、そういった事例を示す場合などに、あえてヘイトスピーチを出すことも、時には必要な場合があるからだ。ヘイトスピーチ反対を伝える講演や本などでは、差別を受ける当事者たちヘ配慮しつつ出すようにしなくてはならない。悲しいことに、これだけ社会問題となって法律まで施行されたヘイトスピーチであるが、まだまだ世間においてヘイトスピーチとは何かを知らない人が結構いる。だからこそ、今回のようなことも起こるのだろう。広く世の中に、ヘイトスピーチは良くないと言っていかなくてはならないはずだ。

 つまり、ライブでヘイトスピーチを流す際には、事前のアナウンスなどをしなければならなかったはずである。そして、きちんとヘイトスピーチは駄目だということを伝えるライブの内容にしなくてはいけなかったのだ。


アイドルとして成長しろ!


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フジテレビ「松岡修造の食いしん坊バンザイ」公式サイトより(リンク


 結論として私が言いたいのは、ライブでヘイトスピーチを流して民族差別を娯楽化した、生ハムと焼うどんは解散するべきであるということだ。醜悪な笑いのために、ヘイトスピーチで傷つけられる人がいてはならない。この問題を大手メディアは取り上げないし、生ハムと焼うどんは現在も何ら反省の声明も出していない状態だ。どうやら、今回の問題の重大さを気付いていないようだ。とんでもない腐れ外道である。

 生ハムと焼うどんのファンのことを「食いしん坊」と呼ぶらしいが、かつて一世を風靡したテレビ番組『くいしん坊! 万才』を愚弄しているのか。ヘイトスピーチなんざ食えたものではない。私は、反吐まみれ万歳になってしまう。偉そうだと思われるかもしれないが、そうではない。ゴミクズのような人間の私でさえ、ヘイトスピーチは駄目だと分かっているのに、人気アイドルがどうしてそんなことさえ理解していないのだと嘆いているのだ。

 生ハムと焼うどんが心から反省をすることは当然だが、人間、誰しも、過ちの1つや2つは犯したことがあるだろう。間違いをしたことがない方などいないだろう。悪さをしてしまった時に、誰かが叱ってくれなかっただろうか。その叱責によって成長したのではないか。

 生ハムと焼うどんを応援しているライブ会場にいたファンたちは、卑しく下劣な笑いをしていたことを恥を知れ。生ハムと焼うどんのことを心配するならばだ、私のように強く批判をするべきなのだ。チヤホヤするだけのファンなどは、生ぬる過ぎる。真のファンとは、応援しているアイドルが差別をしていた時には「やめろ!」と言える人間だと思う。そんなこともできない奴らは、私から言わせればファンなんかではない。

 最後にしよう。文章の最初にも書いたが、もう一度言う。アイドルとはファンに夢と希望を与え、憧れられる存在だ。生ハムと焼うどんはいい加減にしろ。この曲を聴いて勉強して出直せ。



(編集部注......更生したアイドルのサンプルとして適切なんですかね)




山口祐二郎
1985年、群馬県生まれ。歌舞伎町ホストなどを経て、新右翼「統一戦線義勇軍」幹部に。2007年に防衛省襲撃事件、2012年に東電会長宅前断食断水ハンストを起こし脱退。現在は、「全日本憂国者連合会議」議長、「憂国我道会」会長。作家・活動家として活躍。 著書に『ハイリスク・ノーリターン』(第三書館)、『奴らを通すな!』(ころから)がある。

山口祐二郎公式ツイッター  https://twitter.com/yamaguchiyujiro