>  > 黒石市写真コンテスト事件、電通パワハラ自殺事件と、立て続けに起こるいじめ事件に山口祐二郎が憤激する
ヘイトスピーチハンター・山口祐二郎のひとりごと

黒石市写真コンテスト事件、電通パワハラ自殺事件と、立て続けに起こるいじめ事件に山口祐二郎が憤激する

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相次ぐいじめ自殺事件について考える


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黒石市ホームページに掲載された「黒石よされ写真コンテストについて」という文書


 2016年10月19日。同年8月にいじめを苦に自殺した女子中学生を写した作品が、青森県黒石市の写真コンテストで入賞を取り消さていた問題で、黒石市長は入賞取り消し撤回をし、改めて「黒石市長賞」を贈ると発表した。そうなった理由には、自殺した女子中学生の父親が、いじめられている子の力になればという想いから受賞予定だった写真を公表したことがあった。 自殺した女子中学生の写真は、コンテストでふさわしくないと入賞取り消しをされていたのだが、父親の行動やそれを後押ししたマスコミの力によって再び市長賞が贈られることになったのだ。

 いじめは駄目。そんなことは皆が分かっていて周知しているのにも関わらず、悲劇は繰り返される。人間の本性とは、いかに汚いかを思い知らされる。それと同時に、誰か止められなかったのか、何とかできなかったのかと後悔してやまない。私自身も過去に、いじめを受けたことも、いじめをしたこともある。身近にいた多くの苦しんでいる人間の自殺をを助けられなかった経験もある。僭越ながら、この場を借りて、書かせて頂けたらと思う。

 今回は、相次ぐいじめ自殺事件について考えたい。


「母親がフィリピン出身」というだけで女子小学生をいじめ抜いたクズども


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自殺した少女がノートに描いていたマンガのタイトル 画像は当時のテレビ映像から


 2010年に群馬県桐生市立新里東小学校6年生の女子生徒が、学校でのいじめを原因として自殺した。いじめられた理由は、母親がフィリピン人であるということからの差別だった。2016年10月20日、自殺した女子小学生の母親が独立行政法人日本スポーツ振興センターに、死亡見舞金の支払いなどを求めた訴訟で、宇都宮地裁は請求通りの2800万円の見舞金全額支払いを命じた。いじめは事実だったと裁判でも紛れもなく認定されたのだ。

 悲しいことである。教育をつかさどる学校で、差別がおこなわれていたのだ。生まれついて変えることのできないことで、いじめをされて自殺に追い込まれた女子小学生。どんなに辛かっただろうか。そして、母親の心中を察すると、本当にやり切れない。

入社1年目の新人へのパワハラ、セクハラ、過重労働


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女性の活躍を推進する素晴らしい企業「電通」のホームページ


 2015年12月。大手広告会社、電通の女性新入社員が会社寮で自殺をした。亡くなった女性は月100時間を超える残業をさせられていた。SNSで、上司からパワハラ、セクハラを受けていたのを発信していたことも明らかになった。過労自殺だと労災認定もされ、労働基準法違反の疑いで東京労働局、労働基準監督署が電通に立ち入り調査をおこなった。日本を代表する大手広告会社において、違法な長時間労働、パワハラ、セクハラが、女性新入社員におこなわれていたのだ。労働問題なのは勿論だが、これはある意味、職場でのいじめである。過去には、電通以外でも、居酒屋チェーン店のワタミなどで過労死認定された例がある。

 被害者が逃れ辛い環境においてということでは、学校でのいじめでもそうだが、職場でのいじめも同様である。いじめは駄目だと教えるべき大人がこんなことをしていたら、子供たちは何を思うだろうか。

 

「車買ったら逮捕」「携帯持ったら逮捕」はヤクザへのいじめ?


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写真はイメージです


 学校や職場ではなく、アウトローの世界でもいじめはある。礼儀を重んじる厳しい縦社会の不良たち。実績を出せない者、気の弱い者がいじめの標的になる。命令、金、暴力、容赦のない攻撃が浴びせられる。さらには逮捕されて送られる獄中でもおこなわれる。不良社会で、地位、財力、功績などない者は、檻の中でという逃げようのない環境で壮絶ないじめがなされるのだ。

 そして今では、アウトローの代名詞、ヤクザが日本社会からいじめを受けている。暴対法、暴排条例など徹底的な警察権力の締め付けにより、店を利用できない、部屋も借りられない、銀行口座も作ることができないようにされている。ヤクザは人間扱いされないようになってしまったのだ。これは紛れもなく、いじめと言っても過言ではないだろう。

 そんな中で、追い詰められて自殺するアウトローは少なくはない。自殺するヤクザも多い。ヤクザを擁護はしないが、法の下の平等を無視した、暴対法、暴排条例は明らかな人権侵害であり、いじめであろう。

 

「キャバ嬢のくせに」「風俗嬢のくせに」


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写真はイメージです


 華やかなイメージを持たれる水商売。しかし、水商売の世界でのいじめはえぐい。単純に客を呼べず売り上げの少ない人間はクズ扱いをされ、年長者だということ関係なく年下にあごで使われる。人気があって売り上げが高くても、嫉妬した周囲の嬢たちから、無視、悪口、暴力などのいじめを受けることもある。

 また、客からのいじめも深刻だ。容姿への罵倒、一気飲みの強要、「キャバ嬢のくせに」などという水商売への差別発言、ストーカー行為、無理矢理に猥褻行為をされたりなどもある。

 そのような、いじめのストレスから、心を病んだり、自殺してしまう水商売の人間は結構いるのだ。