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水曜はヤバすぎるアンダーグラウンドエッセイ from 東北

元四次団体組長・張恭市の「喜多方の帝王の、忘れられない一曲」

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とある大手暴力団(日本でいちばん有名なあそこですね)からスッパリと足を洗い、現在は被災地復興のため日々汗を流す「喜多方の帝王」こと張 恭市。そんな福島在住の張が被災地の現況から刑務所の実態まで、ヤバすぎるリアルな話を大いに語り尽くします!


そのとき、ラジオから流れてきたのは


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法務省ボームページより・宮城刑務所庁舎


 まるで遠足を楽しみにしている小学生のように、前日から眠れないほど楽しみにしていた。

「月末、会いに行くね!」

 3日前に届いた手紙には、月末に福島から、当時私が収容されていた宮城刑務所・分類センターまで面会に来てくれると記されてあった。

 1ヶ月振りに女に会える。

 面会前の1日は、それまでと同じ1日24時間とは思えないぐらい長く、そして時が止まったように思えていた。


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法務省ホームページより・宮城刑務所木工場


 面会当日。行動訓練が終わり、室内での作業をしている間にドアが開いた。

「102番(当時の私の番号)! 出ろ!」

 同じ舎房内の同囚達から羨望の眼差しで見られながら、私は面会所まで立ち会いの刑務官に連行されていった。

 ビックリ箱と呼ばれる、人が1人やっと入れるぐらいの箱の中に閉じ込められ、面会の順番を待つ。

 無造作にドアが開けられ、私の順番が来たことを刑務官に告げられ、面会室に入った。

 面会室に入った瞬間、目の前には私の母親、そして内妻の兄の振りをして虚偽の申告で面会に来ていた当時の私の若い衆、そして内妻が座っていた。