>  > ついにヴェールを脱いだ話題の本『酒鬼薔薇聖斗と関東連合』第三章では物語がいよいよ大きく動き出します③
話題の一冊『酒鬼薔薇聖斗と関東連合』発売記念

ついにヴェールを脱いだ話題の本『酒鬼薔薇聖斗と関東連合』第三章では物語がいよいよ大きく動き出します③

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本日から7日間にわたって、話題の新刊『酒鬼薔薇聖斗と関東連合』(サイゾー刊 Amazonリンク)の中からから1章ずつ、読みどころを紹介していきます。ラストには質問コーナーの告知もあるので、最後までお見逃しなく!


少年院と少年法について


 本書は、作家で実業家の柴田大輔氏(ペンネーム 工藤明男)が、2015年6月に太田出版より発売された『絶歌』に衝撃を受け、書き下ろされた一冊である。それは同じ時代、同じように少年院にいた柴田氏による唯一無二の酒鬼薔薇聖斗論であると同時に、自分自身を振り返ることで"関東連合論"としても読むことのできる、貴重な一冊となっている。


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 久里浜(神奈川県横須賀市)の特別少年院の一室で、少年は、別の少年院に収容されているはずの「もうひとりの少年」に思いを馳せていた。

 別の少年院の独房の中にいる「酒鬼薔薇少年」の存在を、僕はどこか遠くにいながらも近くにいるように意識をし、想像を膨らませていた。(中略)彼との出会いがあるなら、少年院に反発し続けて収容期間が延びてもいいとさえ思っていた。(本書99~100ページ)

 少年は、なぜそこまで「もうひとりの少年」に会いたかったのだろうか。

 それが、この第三章《僕が「元少年A」と共有するもの》の底に流れる主題である。


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 この章の中で柴田は、元少年A(酒鬼薔薇聖斗)が書いた『絶歌』の中の一節を長めに引用している。それは、16歳で実の母を金属バットで殺害、22歳のときに見知らぬ姉妹を刺殺し、25歳で死刑を執行された山地悠紀夫元死刑囚に対して、元少年Aが「まるで、事件当時の自分を見ているような気がした」(『絶歌』より)と限りないシンパシーを表明している箇所であった。

 その時の僕も(筆者注・山地悠紀夫や元少年A同様)、他者の立ち入る余地を与えずに人生を峻拒していた。(中略)いまさら誰かのせいにしたところで、自分の人生は何も変わらないと諦観していた。
 社会に適応できないただの異端児が、罪を犯したから当然、罰せられる、そう解釈されるだけでよいと思った。
(106~107ページ)

 つまり、おのおのの動機は違うにせよ、山地悠紀夫も元少年Aも、そして柴田大輔少年にも内在的な問題があり、そこが解決されない限り、どれだけ長く少年院(や刑務所)に入ろうが、どれだけ矯正教育を受けようが「更生されるとはとても思えなかった」(107ページ)。

 では、逆にどのような矯正教育が効果的なのか?

 このテーマについて考えぬき、ひとつの結論に達した柴田少年は、誰も思い浮かばなかった形で自分の意見を世に問うことに成功する。なんと少年院に収容されたまま、「少年院と少年法について」という450枚もの論文を書き、弁護士経由で世間に発表してしまったのである。

 僕が少年院の中から〝人権救済申立て〞という形で論文を提出したことは、地方紙を含めて18紙ほどの新聞に取り上げられた。(中略)書籍化の話を僕から清水先生にお願いすると、どうせやるならと文藝春秋に話を持ち込んでくれた。(中略)そこで文藝春秋から提案を受けたのが、櫻井よしこさんとの共著という形だった。(112~113ページ)

 高名なジャーナリストである櫻井よしこ氏との出会い、全国紙に内部告発されてメンツを潰れた形になった少年院の反発、そして母親からの精神的呪縛──、柴田少年の物語は少しずつ佳境に入っていく......。


『酒鬼薔薇聖斗と関東連合』ただいま絶賛発売中!!!


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サイゾー刊 定価1512円

 ベストセラー『いびつな絆』の著者が、少年院でのトラウマや関東連合での活動を重ねながら、『絶歌』に潜む暴力性や死生観を解読。

 そして、元少年Aとの対話が始まったが......。

「酒鬼薔薇聖斗」は関東連合元リーダーで国際指名手配犯・見立真一と同じく性的サディストか? あるいはサイコパスか?

 高度情報化社会の闇を切り取る現代人必読の一冊、いよいよ刊行!




柴田大輔
これまで「工藤明男」のペンネームで活動してきたが、本作で初めて本名・柴田大輔を明かす。東京都杉並区出身の関東連合元リーダーで、ITや芸能の分野で活動後、複数の企業の筆頭株主として投資と企業コンサルタントを主な仕事としてきた。警察当局からは関東連合の最大の資金源と目されてきた人物。処女作『いびつな絆 関東連合の真実』(宝島社)刊行と同時に、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(暴対法)における保護措置により保護対象者に。同書は17万部のベストセラーとなる。2014年には『いびつな絆』の"少年編"と銘打った2作目『破戒の連鎖 いびつな絆が生まれた時代』(宝島社)を刊行。現在は執筆活動を中心にしながらアプリゲーム『Black Flower』『大激闘! 不良の花道』(TOR株式会社)などを開発・運営している。