>  > 大与党安倍自民の土台を揺さぶる 福岡・東京ダブル衆院補選と原発抱える新潟県知事選の行方
政界ウラのウラ!

大与党安倍自民の土台を揺さぶる 福岡・東京ダブル衆院補選と原発抱える新潟県知事選の行方

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

10月11日、福岡6区と東京10区において衆院議員ダブル補選が告示された。世論としては堅調に支持率を維持している安倍自民だが、各地で行われている選挙において、そのほころびらしきものがチラホラと垣間見えるという。大手新聞紙の政治部記者が与党が焦りに焦るその内実を解説。


自民党が危惧する地方選挙


「福岡6区は亡き鳩山邦夫さんの弔い合戦として、次男の二郎氏が立候補。同時に前福岡県連会長の息子である蔵内謙氏も名乗りをあげ、保守分裂の様相です。一方、東京10区は小池都知事の右腕である若狭勝衆院議員が立候補します」(大手新聞紙政治部記者)

 しかし、官邸と自民党本部が危惧しているのはこの2つの補選ではない。

「いずれも事前の世論調査では鳩山氏と若狭氏が圧勝しており、大勢は決しています。むしろ、大接戦になっているのは、16日に投開票の新潟知事選なのです」(同)

 泉田裕彦新潟県知事が不出馬を表明し、当選を伺うのは2人の候補だ。一人は、前長岡市長で全国市長会の会長も務めた森民夫氏。自民党と公明党の推薦を受けている。もう一人は、共産党、社民党、生活の党が推薦する弁護士で医師の米山隆一氏だ。

niigatasenkyo-1.JPG

与党候補を追う米山隆一氏「公式サイト」より


「実は9月最後の週末で自民党が世論調査をした際は、6ポイントほど森氏がリードしていましたが、10月の1週目になるとそれが一気に0.3ポイント差までに詰められてしまったのです。最新の各社世論調査も大接戦。これに焦ったのが自民党本部。二階幹事長の命で、二階派の片山さつき参院議員が応援に入るなどテコ入れをしています」

 なぜ、これほどまでに追い上げられているのか。地元政界関係者が嘆息する。

「森さんの評判がとても悪いんですよ。全国市長会の会長だけにドブ板選挙の経験がないんです。握手をするときは片手だし、頭も下げないとか。9月末には東京で安倍総理から推薦状を受け取ったのですが、その時の態度が横柄だったようで"あの人は大丈夫か"と後に総理が漏らしていたと聞きました」

niigatasenkyo-2.JPG

猛追されている与党候補の森民夫氏「公式サイト」より


 一方の、米山陣営は万全の構えだ。

「先の参院選で新潟選挙区から当選した森裕子議員がフル稼働しています。陣営なども自身の選挙時のスタッフを総動員。森さんは当選するまで、3年間の浪人生活がありましたが、その間に地元での支持者を着々と広めていました」(同)

 7日には、森裕子の後見人、小沢一郎衆院議員ら野党党首が地元に入り、演説している。自民党関係者はこう頭を悩ませる。

「地方選だから、総理に応援に入ってもらうわけにもいかない。二階幹事長は地元に入るが、原発も争点にできない。なかなか戦略の難しい選挙だ」

 柏崎刈羽原発の再稼働阻止で野党3党が結集し、拮抗状態にまで持ち込んでいるなかで、なんとか原発問題を選挙戦に持ち込まないよう画策している自民党。

 結果次第では原発行政を左右しかねない知事選の審判は16日に下る――。

niigatasenkyo-3.jpg

再稼働を待つ柏崎刈羽原発「公式サイト」より




(取材/文=大朋理人)