>  > 菱のカーテンの向こう側98「六代目山口組と神戸山口組、大物幹部が次々と逮捕されていく裏事情」
日本の裏社会で今、なにが起ころうとしているのか?

菱のカーテンの向こう側98「六代目山口組と神戸山口組、大物幹部が次々と逮捕されていく裏事情」

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写真はイメージです


 ここへきて「警察が積極的に動き出した」と評判だ。

 まず、27日。京都に本部を置く神戸山口組雄成会(京都府京都市)高橋久雄会長が詐欺の容疑で逮捕された。

 この事件は、配下の組員2人に高橋会長が自身のクレジットカードでガソリンを給油してくるように指示したとされるもので、その指示に従い給油してきた組員2人も一緒に逮捕されている。

「イヤキチ(嫌がらせ)を通り越して、めちゃくちゃやがな。自分の配下の組員に自分のカードでガソリン入れいかせて何が悪いんや。これが詐欺に当たるのやったら、誰でもパクれるやないか」

 呆れたように、ある関係者は我々の取材に答えていたのだが、確かにこうしたやり方がまかり通るなら、この関係者の言う通り誰でも逮捕の対象にできてしまうだろう。

 さらにその2日後、今度は神戸山口組の若頭補佐職にある黒誠会(大阪府大阪市)剣政和会長、真鍋組(兵庫県尼崎市)池田幸治組長の両若頭補佐が暴力団の身分を隠して、車を購入したとして詐欺容疑で逮捕されている。

 両若頭補佐と一緒に逮捕された神戸山口組系幹部を介して、同じ車屋からそれぞれ別の高級車を購入したというものだ。

「その前日の9月26日には、乗用車の使用者などを偽って登録したとして、神戸山口組の総本部長でもある正木組(福井県敦賀市)正木年男組長も逮捕されているが、どの事件も微罪逮捕に過ぎない。(勾留期限いっぱいの)20日間で帰ってこられるのではないか」と神戸山口組の関係者は事態を静観しているという。


 だが、29日に逮捕された六代目山口組二代目竹中組(兵庫県姫路市)安東美樹組長の逮捕は、これらの逮捕とは大きく事情が異なっている。

 捜査の発端は、今年7月に兵庫県警が摘発に成功した銃刀法違反の案件に安東組長が関与した疑いがある、というものだったのだが、その捜査の過程で拳銃5丁、散弾銃1丁、実弾約80発という大量の武器弾薬が押収されてしまったのである。

「これらの武器が発見されたのは、7月の事件で逮捕状が出ていた竹中組系組員の親族が関係する姫路市内の民家。おそらくここが二代目竹中組の武器庫だったのでは」(捜査関係者)

 安東組長は、10月に行われる定例会で若頭補佐への昇進を正式発表されるとみられていた。一説には「揺れ動いているのでは?」と噂になっていた東海地区直参組織の説得という大役を任されていたともいい、現在の六代目山口組にとっては欠かせない人材であった。この逮捕により、六代目山口組が受けるダメージは少なくないのではないか。

 9月末からの、連続する大物組長の逮捕劇。捜査当局は、誰の逮捕まで視野に入れているのだろうか。




(取材/文 R-ZONE関西取材班)