>  > 菱のカーテンの向こう側99「竹中組が武器庫を本部のある姫路市に用意していた本当の理由」
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菱のカーテンの向こう側99「竹中組が武器庫を本部のある姫路市に用意していた本当の理由」

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国宝・姫路城 写真はイメージです


「ヤクザは、一般市民が考えてるようにそうそう道具を揃えるような真似はしない。これだけ量刑が高くなっている(=刑期が長いということ)のだ。10丁近くも挙げられてしまえば、二度とシャバの地を踏めない可能性だってある。それなのに、竹中組は本部のある姫路市に大量のチャカを用意していた。そこには、用意せざる得ない背景があったのではないか」

 ある暴力団関係者は、二代目竹中組(兵庫県姫路市)安東美樹組長の逮捕について、このような見方を示す。

 以下は、その関係者の証言を元に構成されたレポートである。


 竹中組がこの地に武器庫を用意していたのは、この関係者によれば、姫路という土地柄と関係があるという。

 現在の竹中組は、旧・柴田会の流れを汲む組織で、初代柴田会会長と安東組長は、初代竹中組に籍を置いていた。

 同じように、竹中武組長体制で若頭を務めた大西組組長も、柴田会と同じように山口組直系組織へと昇格しているが、大西組長の引退後、組員は柴田会へと吸収されている。

「現在の竹中組は、柴田会時代に若頭を務めていた朝見氏をはじめめ旧・柴田会の流れを汲む組員らと、大西組の流れを汲む組員、そして安東組長が懲役時代に縁を与えた組員、それから一心会から移籍していた組員によって形成されているとみていいだろう」(前出の関係者)

 具体的な組員の数は分からないが、その話から想像しても一大勢力であることが伺える。

 だが......、と、この関係者はさらにこう続ける。

「それでも姫路は山健組が圧倒的に強い。三代目山健組時代に桑田親分のボディーガード役を務めたH組長を始め、山健組の執行部を歴任し神戸山口組発足時に新設された幹事(現在は廃止)の要職に就いていたF会長という実力者もいる。このF会長は、浪川会(福岡県大牟田市)浪川政浩会長に近いとも言われているし、F会長の出身母体で現在も山健組の執行部の一端を担っているM会だってある。若手で言えば、そのM会の若頭から山健組の直参へと昇格を果たし、地元組織の名称を継いだM会長もいるのだ。六代目山口組サイドが二代目竹中組を激励に訪れた際には、このM会長が率いるN会がそれを妨害するために動いていたと言われている」

 要するに実力ある神戸山口組系組織に四方を囲まれているという現在の状況に備えるため、竹中組では武器を大量に調達していたのではないか、というのだ。

 最後に、この関係者はこのように話していた。

「兵庫県下でも、播州(播磨国。現在の兵庫県の南部一帯)という土地柄はケンカになれば独自の激しさがある。関西弁の中でも、とくに播州弁は荒いことで知られている。万が一、この地で抗争事件がはじまるようなことがあれば、たちまちエスカレートする可能性もあるのではないか」

 四代目山口組竹中正久組長をはじめ、伝説の極道を多数輩出した姫路市。この地が本当に、激しく燃えあがる日が来てしまうのだろうか。




(取材/文 R-ZONE関西取材班)


このコーナー「菱のカーテンの向こう側」では連載100回を記念して新企画が現在進行中です。詳細は近日発表予定。ご期待ください。