>  > 菱のカーテンの向こう側107「ヤクザ社会に流れる"三代目弘道会の噂"を検証する」
日本の裏社会で今、なにが起ころうとしているのか?

菱のカーテンの向こう側107「ヤクザ社会に流れる"三代目弘道会の噂"を検証する」

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写真は名古屋城


 まずは先日の記事(菱のカーテンの向こう側106「六代目山口組二代目伊豆組~有力傘下組織の相次ぐ離脱で揺れ動く九州の雄」 リンク)の続報から。二代目伊豆組(福岡県福岡市)から最高幹部2人の破門状が発行されたことが、捜査関係者への取材で明らかになった。

 その最高幹部の2人とは、奇しくも「2人とも先日の浪川会村神一家(福岡県大牟田市)とのバッティングに際し、交渉役の窓口に立っていた人物」(関係者)だったという。

 1人は、本部長の高橋氏。そしてもう1人は、高橋氏の離脱より以前にその意向を示していたとされる渉外委員長の要職にあった香月氏である。

 捜査関係者は、「香月氏は離脱後、独自路線を貫いていたのだが、処分されたというウラはとれていなかった。それがここにきて、本部長の高橋氏が抜けたことで、あわせて処分となったのではないか」と話している。

 そして、空席となった本部長には、二代目光成会 池 豊会長が就任し、それまで池会長が務めていた筆頭若頭補佐には、同じ若頭補佐から新たに選出されたようだ。

 その他にも一部、「人事が動いたのではないか」という情報があったが、箝口令がひかれているのかそれ以上の情報は入手することができなかった。


 そうした最中、関係者の間で囁かれている"噂話"が、取材班のもとに飛び込んできた。

 それは「最近、弘道会(愛知県名古屋市)の組員が減少している」というもので、それを裏付けるような情報もいくつか流れているという。

 だが、ある関係者は、肯定とも否定とも取れない見解を示す。

「弘道会という組織には、これまでのヤクザ組織にはなかった"秘密結社"的な側面がある。そのためか、ヨソさんなんかとは違い、処分してもなかなか"状"(=破門状や絶縁状といった処分の書かれたヤクザ社会特有の書状のこと)を回したりしない。隠密におこなっているフシがある。だから、弘道会の組員が増えているのか減っているのか、警察はもとよりヤクザ社会でも把握できていないのが事実。ただ、逆に言えば、情報をかたくなに隠していることで、かえってそういう憶測や噂が流れるということもあるだろう。実際、今が一番組織としてきついんじゃないか」

 確かに、状が流れなければ、捜査当局も正確な組織体制の把握は困難だろう。

 組員の減少は本当なのか。噂が事実ならば、それは一体何を意味しているのか

 六代目発足当時、それまで最大勢力と言われていた山健組を「上回った」とさえ言われた弘道会に今、何が起きているのか。




(取材/文 R-ZONE関西取材班)