>  > 菱のカーテンの向こう側107「"携帯電話本体を分割で買った"罪で神戸山口組最高幹部らが逮捕」
日本の裏社会で今、なにが起ころうとしているのか?

菱のカーテンの向こう側107「"携帯電話本体を分割で買った"罪で神戸山口組最高幹部らが逮捕」

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請求書のここに注目するとは......


 あらゆる手法を使い、2つの山口組の最高幹部たちを狙い撃ちしている捜査当局が、またしても新たな武器を得たようだ。

 にわかには信じがたいことだが、「携帯電話の機種本体代金を分割で支払っていたので逮捕」されてしまったのだ。

 これまでもマンションや車といった高額な商品のローンを「暴力団員であることを隠して」購入したとして、多くの暴力団関係者が詐欺の容疑で逮捕されてきた。

 だが、その手法も知れ渡って効果が薄れてきたと思ったのであろうか、捜査当局が次に目をつけたのは、携帯電話の機種本体代金のローンであった。

 筆者も含め、携帯電話をローンで買っているという意識は薄い。暴力団員であっても同様だろう。
 
 今回、この容疑で愛知県警は神戸山口組の最高幹部・剣政和若頭補佐(黒誠会 大阪府大阪市)を再逮捕するとともに、神戸山口組の直系組長・古川恵一組長(二代目古川組 兵庫県尼崎市)の逮捕状をとり、その行方を追っているという。


 相次いで最高幹部が微罪逮補される中で、19日には一人の大物組長が釈放された。

 先日、銃刀法違反の容疑で逮捕されていた六代目山口組 安東美樹組長(二代目竹中組 兵庫県姫路市)が釈放されたのだ。

 ある関係者は、安東組長についてこのように話している。

「六代目サイドのキーマンは、竹内照明会長(現・六代目山口組若頭補佐)ではない。安東組長や。竹内会長は、弘道会の若頭やった頃から今のスタイルと変わらなかった。自分より先に直系組長になっていた一心会の能塚会長に皆の前で車のドアを開けさせたりしていた。けれど、安東組長には敬語で丁寧に喋られていたので、逆に『珍しい』となっていたんや」

 安東組長は、当時、一心会の若頭代行であり、竹内会長はその上司にあたる能塚会長を舎弟にしていたにもかかわらず、(この関係者が言うには)安東組長には敬意を払っていたという。

 関係者の指摘通り、安東組長が今後、六代目山口組サイドのキーマンとなり、和平の道を歩めるかどうかはわからない。

 だが、安藤組長の人柄やヤクザ渡世歴(山一抗争で約20年の懲役をつとめている)が他団体はもとより、神戸山口組からも高く評価されていることは事実である。

 拳銃5丁・散弾銃1丁・実弾約80発・日本刀が押収されたというこの事件で逮捕、起訴されていれば、とてつもない長期懲役刑も予想されていただけに、この結果は六代目山口組だけでなく、神戸山口組にとっても吉報となったのではないだろうか。




(取材/文 R-ZONE関西取材班)