>  > 菱のカーテンの向こう側101「空席だった総本部長職に大物組長就任で体制強化をはかる六代目山口組」
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菱のカーテンの向こう側101「空席だった総本部長職に大物組長就任で体制強化をはかる六代目山口組」

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写真はイメージです


 前回の定例会では、新神戸駅でまさかの「サインくださぁい」事件が起き、関係者を騒然とさせた六代目山口組であったが、10月5日のこの日、今回は騒乱を来たすことなく定例会が開会された。

 噂に上がっていた新人事だが、大原組(大阪府大阪市) 大原宏延組長が空席であった総本部長職に座り、本部長には大同会(鳥取県米子市) 森尾卯太男会長が就任したようだ。

 総本部長職は、五代目体制で新設された重職で、当時その職についていた岸本組初代組長も舎弟と兼任だったという。

「二代目宅見組(大阪府大阪市)の入江禎組長(現在は神戸山口組副組長)が総本部長から舎弟頭に就任後、総本部長の役職は封印され、代わりに誕生したのが統括委員長であった。統括委員長は本部長より地位が上だったのだが、総本部長の地位は統括委員長よりも上になるのではないか」(捜査関係者)

 つまり、2016年9月までは、司忍組長──高山清司若頭(三代目弘道会総裁 愛知県名古屋市)──橋本弘文統括委員長(極心連合会・大阪府東大阪市)──大原宏延本部長というラインが、10月5日以降は、司忍組長──高山清司若頭──大原宏延総本部長──橋本弘文統括委員長──森尾卯太男本部長へ変更になる、ということなのだが、この関係者によれば今回の組織改編で、大原総本部長は橋本統括委員長より上位の役職者になったのではないか、というのである。

 大原宏延組長は、菅谷組出身。菅谷組の解散後は宅見組に移籍し、直参昇格は五代目時代の1989年12月。五代目時代には総本部当番責任者、組長秘書などを歴任し、六代目体制になってからも、幹部、若頭補佐、本部長といった大役を務めあげている。大原組長のような実績、経験ともに申し分ないベテランが要職に就くことの意味は決して小さくはないだろう。

 また、幹部会で内定が確定したと言われていた二代目竹中組(兵庫県姫路市)安東美樹組長の若頭補佐の昇格は、我々取材班が聞く限りでは「見送られたのではないか」ということだった。

「座布団(=地位)の順番や細々としたことは定例会では通達されず、ブロック会議で発表されるのが恒例なのだが、就任挨拶だけは定例会で本人がおこなうのが常。安東組長が社会不在を余儀なくされてしまった(9月29日、銃刀法違反の疑いで逮捕)ためにそれが叶わなくなってしまった。そういった理由から、見送られたのではないか」と前出の捜査関係者はこのような見解を示していた。


 一方、神戸山口組の若頭補佐である黒誠会(大阪府大阪市) 剣政和会長、そして真鍋組(兵庫県尼崎市) 池田幸治組長ら3人が逮捕された事件(9月29日、暴力団であることを隠して車を購入したという詐欺の容疑で逮捕)で、新たに真鍋組若頭が逮捕されたというニュースが飛び込んできた。

 なお、この件では関係先として、神戸山口組侠友会(兵庫県淡路市)本部と山健組(兵庫県神戸市)本部など、4ヶ所に家宅捜索が入っている。




(取材/文 R-ZONE関西取材班)


このコーナー「菱のカーテンの向こう側」では連載100回を記念して新企画が現在進行中です。詳細は近日発表予定。ご期待ください。