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ヘイトスピーチハンター・山口祐二郎のひとりごと

東南アジア諸国の深刻すぎる人権問題を山口祐二郎が追う 後編

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前編はこちら(リンク


 私、山口祐二郎が東南アジア諸国の深刻すぎる人権問題を追う前編では、長らく迫害、差別をされてきたビルマの少数民族の悲惨な状況が、ビルマの民主化により改善されるかもしれない明るい未来が見えてきたことを書いた。

 しかしながら、私が古くから付き合いがあり信頼をしている、東南アジア諸国の人権問題と裏社会に詳しい先輩K氏(30代)にお願いをし、繁華街のとある密室で話を聞かせて頂いた。

「ミャンマー(ビルマ)やタイはまだしっかりしててマシだよ。酷いのはインド、ネパールだね。人身売買、臓器売買が当たり前におこなわれているよ」

 K氏からは驚くべき答えが返ってきた。後編では、インドやネパールなどの絶望するような闇世界の実情を、K氏の話を中心にしてお伝えしよう。


レイプされる女性たち


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写真はイメージです


 インド、ネパールの人権問題は私も少しだけ知っていた。インドについては以前、私がやっている民族派グループでインド大使館に抗議をしたことがあったからだ。インドで女性へのレイプ事件が相次ぐ中、女性に対するレイプを肯定する一部の政治家や怠慢な警察が多くいるのだ。レイプは女性の心を踏みにじり傷付ける残虐非道な行為であるにも関わらずだ。

 東南アジア諸国の裏社会に通ずるK氏は、とてつもなく酷い状況を現実に見てきたという。K氏はパッと見は今風のクールな若者だが、堅気とは違う裏社会に生きる人間が持つ特有のオーラを漂わせる。仲が良いから優しい先輩だが、敵になったらと思うと寒気がする男だ。K氏はソファーに深くもたれながら淡々とした様子で言う。

「インドやネパール社会には、カースト制という身分制度が根強く残っているよ。カースト制では最下層階級とされる人々は人間扱いされないんだ。だから、そういった階級の女性へのレイプも本当に多いね。あとは業(カルマ)の影響も大きいよ。カルマには、来世のために現世で苦しくても我慢しちゃう考えがあるんだよね。それと、苦しむ殺し方をすると、その殺された人は来世で幸せになるといわれるから、レイプや残虐な殺しも絶えないと思う。カルマは、あの地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教も信者への洗脳で上手く利用していたと聞くよね」

 ある程度の裏社会を見てきたし、慣れている私ですら、ぞっとする話である。