>  > 東南アジア諸国の深刻すぎる人権問題を山口祐二郎が追う 前編
ヘイトスピーチハンター・山口祐二郎のひとりごと

東南アジア諸国の深刻すぎる人権問題を山口祐二郎が追う 前編

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
yamaguchiyujiro_20160921_01.jpg


 日本社会には古くから差別がある。人種差別、性差別、身分差別、障がい者差別、部落差別、職業差別......etc。現代でも差別をされている人たちはいる。日本では2016年6月にヘイトスピーチ(差別扇動表現)を違法とする、ヘイトスピーチ解消法(本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律)が施行された。

 差別を許さない、なんて当たり前のことなのだが、恥ずかしいことに日本はそれができていない。私もヘイトスピーチに反対をし人種差別団体と対峙してきたが、そのたびに差別をする人間の汚さを嫌というほど思い知らされてきた。人間の良心が正しく反映されている社会であれば、本当はヘイトスピーチを対策する法律なんていらないのだが残念で仕方がない。

 そしてもちろん、日本だけでなく世界に差別はある。私は差別問題に取り組んでいく中で、日本以外の東南アジア諸国の人権問題も見つめざる得なくなった。そこには人間が人間として扱われない、とんでもない現実があった。

 前編は私が関わっているビルマ(ミャンマー※1の人権問題をお伝えしたい。


長らく迫害を受けてきたビルマ少数民族


yamaguchiyujiro_20160921_02.jpg


 2016年9月5日。東南アジアにある多民族国家、ビルマ。アウンサンスーチー国家顧問は、ラカイン州においてロヒンギャ族への迫害解決に向けた諮問委員会を設立。委員長に元国際連合事務総長のコフィー・アナン氏を任命した。アウンサンスーチー氏とコフィー・アナン氏は両者ともノーベル平和賞を受賞している。民主化が急速に進むビルマ。長らく国内で迫害、差別をされてきた少数民族に希望の光が照らされたのだ。