>  > 「竹中正久の所作、中野太郎の生き様」元山口組系組長 竹垣悟インタビュー③
日本の裏社会に切り込むスペシャルインタビュー

「竹中正久の所作、中野太郎の生き様」元山口組系組長 竹垣悟インタビュー③

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株式会社山口組


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鳩舎前にて


竹垣 つまり今の時代のヤクザは、そういうしっかりした人間と、ただ組の看板にすがって、それだけで金儲けする人間に分かれると思いますわ。そしてダメな連中ほど暴力に訴える。まさに暴力団やね。そらヤクザやったらやるときにはやらなアカンやろが、よその事務所に銃弾撃ち込むやとか車で突っ込むとかいう姑息なことばっかりしよる。やはり、ヤクザ社会は指導者ひとつですよ。ところが今は金のため、組織運営のため、自分より器量のない者の盃飲んだり、猫の仔やあるまいし『どこどこの組は誰々の所の若い衆になりなさい』と言われてホイホイ行ったりする。こんなアホな話ある?

──よく聞きますね。人が足りないから組員をもらったりもらわれたりと。

竹垣 ヤクザ社会の根本は『男心が男に惚れて』やないですか。ところが世の中不景気になってヤクザもエエ飯が食えんようになった。そうすると他の強い組へ行ってそいつらが守ってきた飯の種を取りに行かなアカンことになる。そういうシステムが山口組の中でできてしまった。つまり山口組いう大きな会社の中での利権の食い合いなんですわ。

──なんか本当に会社っぽいですね。

竹垣 会社そのものですよ。何しろ直参になるには山口組の株買わなアカンのやから。あれ、2000万言うてたかな。江戸時代の八丁堀の同心と同じやないですか。

──株式会社山口組だ。発想がヤクザっぽくない気がします。

竹垣 それはね、五代目の時分から『トワイライト』いうブティックがあって、そこのトレーナー各組割り当てで買わされてたんやから。しかしね、トレーナーは軽いから、まだいい。水はかさとるし重たいからね(笑)(六代目山口組が傘下の組織に水などの日用品の半強制的な押し付け販売をしていたことを指す)。情けない話ですわ。私は出たからそういう雑貨の手伝いはせんで済んだけど、残ってたらやらされてたやろうね。

──惨めに感じてる人も多かったんじゃないですか? 「俺はなんでこんな物売りしなきゃいけないんだ」って。

竹垣 現に、ある三次団体の組長がライトバン乗ってるところに出くわしたことがありますよ。本来ライトバン乗るような男と違うんや。それで私が、『何してるの?』って聞いたら、無言で乗っていたライトバンの後部座席のほうを振り返って見せてね、見たらミネラルウォーターの箱の山や。もう言葉もなかったんちゃう? こっちも『ああ......、大変やなあ』いうて、『......ほな』いうて別れるしかなかったですわ。

──そういうことを聞くと、もう揉めるべくして揉めた、別れるべくして別れた、という感じがありますね。