>  > 末端組員のオレオレ詐欺の責任を住吉会トップに問う公判開始 あの"死刑弁護人"が「ヤクザの徹底抗戦」を後押し

末端組員のオレオレ詐欺の責任を住吉会トップに問う公判開始 あの"死刑弁護人"が「ヤクザの徹底抗戦」を後押し

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東京高等・地方・簡易裁判所合同庁舎(リンク


 9月12日、いわゆるヤクザの使用者責任を問う裁判の第一回口頭弁論が開かれました。西口総裁たちは請求棄却を求めるとしています(当然ですね)。

 提訴の問題点はこちらリンク)をご覧いただくとして、裁判当日でもある12日の様子などをご紹介します。

 係属は東京地裁民事第25部・甲合議係・419号法廷(52席)で、裁判長裁判官は宮坂昌利氏。

 実はヨシワラはこの日は傍聴に行けなかったのですが、傍聴マニアさん情報によりますと、記者席を含めてほぼ満席だったそうです。最近は組合員関係の方がいらっしゃると「威圧的」とか裁判官に言われちゃうので、関係者の方は傍聴に行かないというのが定番な感じです。

 では、どなたが......となると、やはりいわゆる「ガラの悪そうな人」も数人いらしたそうです。マニアさんは「このうち2人は原告弁護団とあいさつしていたので、マル暴と思われます。記者席に座らないように注意されていた人も数名。原告関係者かもしれませんね。全弁協発行の『訟廷日誌(弁護士用の手帳)』持参の方もいましたが、弁護士会館で買えるので、弁護士とは限りませんよ」とのことでした。

『訟廷日誌』、ヨシワラも気になってます。


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全弁協ホームページより(リンク


 そして、なんと被告弁護団席が空席なのに対し、原告弁護団は全員(14人)着席だったそうです。ちょっとシュールですかね。

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『死刑弁護人 生きるという権利』著/安田好弘 刊/講談社

 まあ被告弁護団長があの安田好弘先生ですから、高度な戦略がありますね。事務所にお電話したら、「出廷してないんだから、何もしゃべれないよ」とつれないお返事でしたが。

 さらにはこの件で『週刊実話』や『週刊実話ザ・タブー』に寄稿されていた宮崎学親分もまさかのノーコメント。「今回はカンベンして。まあそのうち話そうかねえ」と。むむむ、オジサマたちは何を企んでおられるのでしょうか。

 当日の弁論は事務的やりとりに終始し、現在収監中の被告の方の審理の分離・延期や次回期日(11月28日(月)13時15分~だそうです)決定などだったそうです。

 ちなみに提訴に際して記者会見した竹内朗弁護士は、今回はほとんどしゃべらず。皆さま「オトコは黙って......」ということなんでしょうか。
 
 傍聴マニア氏によると、「安田弁護士に依頼するということは、『徹底抗戦』ですよ。今回の請求額は約2億円ですが、これで判例ができてしまうと、過去のオレオレ詐欺事件について全部被害弁済することになりかねない。他の組織だってやられます。だから必死なんだと思います」

 刑事事件では、最高幹部の直接的な関与は確認されていませんから、そこがポイントになるんでしょうかね。

 12日付けの産経新聞さんは「特殊詐欺はもともと『任侠道』に背く」として、窃盗や強盗と並び暴力団では"ご法度"とされてきた犯罪だった。ところが、全都道府県で暴排条例が施行された平成23年以降、状況は一変。飲食店などからみかじめ料を受け取りづらくなり、『新たなシノギ(資金獲得活動)として特殊詐欺に公然と手を染めるようになった』(捜査関係者)という」と報じています。

 つまり暴排が厳しいから、易きに流れているわけですよね。

 ちなみに宮坂裁判長は、島田紳助さんが週刊誌『フライデー』に対して起こした損害賠償で島田さんが勝訴した時の裁判官ですね。まあ裁判官にはありがちですが、うんとざっくり言うと「メディアには冷たい方」ということになります。

 そして、25部には車椅子裁判官の谷田部峻氏もいらっしゃいます。高校生の時のおケガが元で頸髄を損傷されて車椅子生活になったそうで、任官に当たって「(ケガのおかげで)辛い境遇にある人の気持ちを少しは理解できるようになった。自分も人の痛みがわかる裁判官になりたい」とおっしゃっています。

 ここはぜひとも「ヤクザにならざるを得なかった人たち」、「オレオレ詐欺をやらねばならなかった人たち」の気持ちや境遇を汲んでいただきたいものですね。

 次回の弁論も大注目ですよー。


(取材/文 吉原美姫)