>  > 菱のカーテンの向こう側96 「弘道会系組員が関西に集結しつつある、というキナ臭い噂の出どころは」
日本の裏社会で今、なにが起ころうとしているのか?

菱のカーテンの向こう側96 「弘道会系組員が関西に集結しつつある、というキナ臭い噂の出どころは」

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写真はイメージです


 9月5日に神戸駅で起きた、司組長に対する「サインくださぁい」事件の続報が飛び込んできた。現在、中京、関西方面では「弘道会が音を鳴らす(=発砲事件を起こす)」という噂が流れているのだという。

 この噂は、すでに警察当局もキャッチしているといい、現在、当局は、これまで以上に警戒を強めているという。

 だが、特定抗争指定暴力団に認定される恐れもある中で、そのようなこと実際に起こり得るのだろうか。

 六代目山口組に近いある関係者はこのように話す。

「十分過ぎるほど考えられる。特定抗争指定暴力団に認定されるのは確かにどの組織も怖い。だが六代目サイドからすれば、そんなもの今は二の次ではないか。神戸駅で起きたサイン事件は、確かに業界でも子供じみているという見方もあるようだが、実際、面子を潰すことには成功した。ヤクザである以上、その汚名はそそがねば、と考えたとしても不思議ではないだろう」

 特定抗争指定暴力団とは2012年10月に生まれた新しい制度で、暴力団同士の対立抗争によって『市民の命の安全を脅かされる恐れがある』と判断した場合に認定される。そして、ひとたび認定されると、組事務所の使用制限はもちろん、抗争相手の事務所に近づいたり、5人以上で組員が集まっただけで逮捕できてしまうのである。こうなってしまえば、もはや暴力団としての活動は不可能に近いのだが、この関係者によれば、それも覚悟で抗争を激化させようとする動きがあるというのである。すさまじいまでの怒りと言っていいだろう。

 特に注目されているのは関西だ。関西のある地域では、弘道会がターゲットを絞って動き始めた、というまことしやかな情報まで流れ始めている。それは「サインくださぁい事件」に参加したと思われる某組の近くに待機場所を構えた、というのである。

 だが、対する神戸山口組サイドでも、「こういった事態が生まれることは、想定内ではないか」と話す関係者も存在する。

 両陣営で、次第に何かの圧力が高まりつつある、ということなのだろうか──。


 分裂当初は、「一発でも銃声が上がれば、司組長は逮捕される。その準備は、警視庁がすでに終わらせている」という声が大勢を占めていた。

 だが、これまでに発砲事件が何度も発生しているが、そのような動きは警視庁は見せていない。

 今後、さらに銃声が上がったとしても、これまで同様、捜査の手が上層部に届くことはないかもしれない可能性もある。

 もしも、そうなってしまったとき、銃器の使用をためらわない暴力団員が出てこないという保証はどこにもない。




(取材/文 R-ZONE関西取材班)