>  > 菱のカーテンの向こう側94 「実は計画的だった"サインくださぁい事件"」
日本の裏社会で今、なにが起ころうとしているのか?

菱のカーテンの向こう側94 「実は計画的だった"サインくださぁい事件"」

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 9月5日に新神戸駅で起きた、司組長に対する、前代未聞の「サインくださぁい」事件。その全貌が、時間の経過とともに少しずつ明らかになってきた。

 現場にいた(テレビに映っていた)山健組系組員は16名だったとされているが、テレビカメラのいなかった駐車場には、その人数を上回る組員が待機しており、しかも名古屋駅~新神戸駅間の停車駅すべてに、司組長の動向を探るために神戸山口組系組員が待機していたことも確認された(捜査関係者談)と言われているのだ。

 また、駅構内では、関係者が司組長ら一行の動きをインカム(インターカム=相互通信式構内電話)を通じて、一挙手一投足伝えていたのではないか、と捜査関係者は見ているようだ。

 これらを見ても、相当な数の神戸山口組関係者がこのプロジェクトに参加していたことが分かる。

 つまり、この「サインくださぁい」事件は、当初の予想とは違い、偶発的でも突発的でもなかったということになる。この事実は、今後どういう影響を分裂抗争に与えていくのだろうか。関係者の間でも意見は別れているという。

 また、京都でも京都の雄、会津小鉄会(京都府京都市)に動きがあったと言われている。会津小鉄会が公式に、六代目山口組との交際を遮断する動きをみせたというのだ。

 非公式ではあるが、以前にも会津小鉄会の馬場美次会長が弘道会本部を訪ね、その意思を伝えたことがあるという。

 ただし、その際、神戸山口組との交流に難色を示す幹部らが会津小鉄会の内部には存在していたと言われていたのだが、今回それがすべてクリアされたのではないか、とのことらしい。

 そうした中で、お蔵入りしたと言われている司組長のテレビインタビュー。本当に実在したのかは分からない。だが、実在しているのであれば、司組長は、何を語ったのであろうか。

 下手のことを口にすれば、何か事件が起きた際に、その言質を事件と結び付けられて、組織的犯罪に問われる可能性もある。

 それらをすべて承知の上で、どのようなインタビューを収録したのか。操作関係者、暴力団関係者のみならず、マスコミ含む各方面の関係者のあいだで様々な憶測が飛び交っているという。

 9月に入っても一向に暑さは和らぎをみせていない。二つの山口組にもまだ暑い夏が続いているのだろうか。




(取材/文 R-ZONE関西取材班)