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工藤明男コラム

元・関東連合幹部・工藤明男の時事評論「暴力団員は歩くだけで逮捕される時代がやってきた」

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 先月に起きた六代目山口組二代目伊豆組と浪川会村神一家のトラブルで、今月3日に逮捕されていた村神一家の梅木一馬総長が25日、関係者の予想を裏切り、起訴となったようですね。

 容疑は、福岡県迷惑防止条例違反(粗暴行為の禁止)というもの。つまり、配下の組員らとみられる男十数人と福岡市博多区中洲を練り歩き、周囲の通行人らをにらみつけるなど暴力団の威力を示して不安を覚えさせるような行為をしたのではないか、という疑いがあるんだそうです。

 素人目に見ても強引に思える逮捕容疑ですが、関係者によれば「福岡県警が沈静化しているトラブルの再燃を危惧しての逮捕。それを受けての検察側の起訴ではないか」との見方が強いとのこと。ただし、このような容疑での起訴は異例ではないか、とも言われているようです。

 梅木総長といえば以前、UFOキャッチャーで全てのカプセルに当たりが入っていなかったことに腹を立て、その際の行為が暴力行為などにあたり、逮捕起訴されたことを思い出します。

 ともかく、これまでデモンストレーションで逮捕後に起訴されたケースはなかっただけに、この起訴がこれからの判断基準になってしまう可能性もあるかもしれません。

 暴力団社会を一変させてしまった暴排条例にしても、福岡県から始まったという歴史もありますし、今後は、このような事案での逮捕、起訴も当たり前になっていくことも十分考えられるのではないでしょうか。


 そうした中で、一連の事件を冷めた目で見ている組織もあると聞きました。

 先日おこなわれた三代目道仁会 大中義久会長の法要では、浪川会だけではなく、六代目山口組サイドからも、神戸山口組サイドからの花もすべて断ったことが警察当局の調べで分かっているようです。

 この三社のみからの花を断ったところに、道仁会の固い意思を見る向きがあるようですね。

 何にしても九州は一旦、抗争に発展してしまうと、激しく燃え上がる特徴がありますので、このまま沈静していくことを願うばかりです。




【工藤 明男 (くどう あきお) プロフィール】
東京都生まれ。作家。杉並区出身の関東連合元リーダー。IT・芸能の分野で活躍。経済界のみならず政界にも幅広い人脈をもっており、現在は複数の企業の筆頭株主として、主に投資と企業コンサルタントの仕事を行なっている。警察当局から関東連合の資金源と目されてきた。表舞台に顔を出したことはない。