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ヤバすぎるアンダーグラウンドエッセイ from 東北

元四次団体組長・張恭市の「喜多方の帝王、刑務所を行く」

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とある大手暴力団(日本でいちばん有名なあそこですね)からスッパリと足を洗い、現在は被災地復興のため日々汗を流す「喜多方の帝王」こと張 恭市。そんな福島在住の張が被災地の現況から刑務所の実態まで、ヤバすぎるリアルな話を大いに語り尽くします!


ヤクザよりヤバイ奴ら!?


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写真はイメージです


 刑が確定し、被告人から受刑者にアカ落ちとなると、それまで自由だったことがさらに制限される。

 私服の服は着れず、ネズミ色した受刑者用の囚人服へと着替えさせられ、髪の毛も強制坊主となる。

 私は過去3回の収容時、この髪の毛を強制坊主にさせられるという瞬間に、例えようのない屈辱を覚えた。

 そして、各々に言い渡された判決の期間、刑務所の中で受刑生活を余儀無くされる。

 受刑生活中は、否が応でも塀の中で労働をさせられ、その仕事も受刑者が好きな仕事を選べるわけではない。

 数ある工場の中でも花形なのが『炊場』と呼ばれる工場で、ここは収容されている受刑者全員の食事を作る工場なのである。

 なぜ、ここが花形なのか?

 被告人の時は自弁としてお菓子やパン、出前などでラーメンやカツ丼を食べることができたが、刑が確定し、懲役となった瞬間、それまで自由に買い物をできていたのが制限されてしまい、お菓子やパン等の購入はできなくなってしまう。

 そうなると、刑務所の中で朝昼晩の1日3回配食される食事だけで我慢しなければならないのだけど、思うような量を腹一杯食べられるわけではないので懲役達は常に腹を空かせている。

 しかし、『炊場』で働く懲役達は違う。

 官公認で、ある程度は好きに食べることができるのだ。

 つまり、配食は自分達で自由にできるし、検食するという名目で何度でも好きに食べられるのだ。

 また、普通の受刑者達より早出(午前4時30分起床)の出役となり、仕事を終える時間も遅いので、毎日特食があり、甘いものを自ら作って食べたり、コーヒーを飲んだりしているのだ。

 腹を空かせながら炊場の工場前を行進しながら、いつも羨望の眼差しで見ていた。

 この選ばれた懲役しか配役されない炊場には、現役のヤクザが工場に降りることはまずない。炊場や図書、衛生夫等の経理関係の工場には、現役のヤクザは配役されず、一般工場のみの配役となる。たいていは窃盗や詐欺で逮捕された人間しか炊場に配役されないのだ。