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シリーズ「山口組分裂の真相を追う」

六代目山口組内にあるもうひとつの内部分裂

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写真はイメージです


 ある情報筋によると「六代目組長は、再統合したがっている」という。六代目山口組と神戸山口組がまたひとつになる可能性が出てきたというのである。しかし、「六代目山口組内部に、反対派がいて、六代目山口組内部がまとまりきれていない」ともという。

 反対派は弘道会の若手が中心となっており、彼らは神戸山口組の消滅を目指しているのだという。彼らは「高山派」と呼ばれており、その筆頭が三代目弘道会・竹内会長なのだという。竹内会長といえば、司六代目組長の系譜を歩んでおり、司組長の反目にまわることは絶対にないと目されていたが、竹内会長は、司組長の子分である前に、高山若頭の子分であることから、高山若頭に義理立てするかたちで、神戸山口組の解散消滅を目指しているのだという。

 司組長の方も、どうやら竹内会長のことを跡継ぎ候補から外したらしく、森・司興業組長と南組長(元高山組組長)を頼りにしているという。当初の話では、六代目山口組内で、反対派だけが浮いているということだったが、司組長が、またしても名古屋よりの人材を重宝がることで、近い将来、六代目山口組は、反対派、司派、どちらでもない派に三分裂してしまう可能性も見え隠れする。

 2016年5月末に起きた神戸山口組系池田組幹部射殺事件により、六代目山口組が優位に捉えられがちだが、依然として組員の離脱(組織弱体)は続いており、さらに、現場の要となる高山若頭は収監中という指揮官不在の状態が長く続いている。そのうえ、射殺事件のヒットマンも警察に拘留(法的制裁)されている。状況的に組織存続の窮地に立たされているのは神戸側よりも六代目山口組のほうかもしれない。司組長が神戸側との再統合を検討するのも無理もない話である。

 しかし、反対派にしてみれば、六代目山口組に異議を唱えて離脱した神戸山口組を許すわけにはいかないのである。中心メンバーの引退、そして、団体としての解散までを望んでいる。これもまた無理もない話なのかも知れない。

 どちらでもない派については、前提として、抗争反対という精神がある。抗争反対という面からすれば司派よりなのは言うまでもないが、名古屋人材ばかりを優遇する司組長のやり方に疑問を持って第三派閥となることもまた無理もない話なのかも知れない。

 今の六代目山口組は、もともとあった名古屋派とそれ以外の二次団体との間の溝が深まっている。さらに、名古屋派の中は司派と高山派に二分されてしまっているという。

 結論からいえば、神戸山口組は、六代目山口組の中にある高山派だけを攻略すれば、「再統合」もしくは「交渉による併合」が可能になるのではないだろうか。

 しかし、それをやるのは神戸山口組の仕事ではないとする意見もある。言ってしまえば、現在の六代目山口組内部のバラバラぶりは、六代目山口組内部の問題であるため、「まとめるのも潰すのも、司組長や執行部がやるべきこと」(神戸山口組二次団体幹部談)だというのである。

 なんにせよ、時が止まることはない。これまでは六代目か神戸かといったヤクザ業界の話だけで済まされたことでも、射殺事件のヒットマンが逮捕拘留されていることにより、今後は、警察の動向も強い影響力を帯びてくる。神戸が、六代目が、それとも警察が、といった感じで六代目山口組と神戸山口組の存続問題が急浮上するかも知れないのである。


(取材/文 藤原良)




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