>  > 【法律の闇】暴力団「工藤会」系元組員が、裁判員に「あんたの顔は覚えたけんね」と脅す事案発生!
裁判傍聴の鬼神・今井亮一が行く!

【法律の闇】暴力団「工藤会」系元組員が、裁判員に「あんたの顔は覚えたけんね」と脅す事案発生!

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裁判員裁判で実際に起こった脅迫


先日、地裁で行われた裁判を巡って、以下の事案が起きた。

<工藤会公判>裁判員「声かけ」捜査へ...「顔覚えたけんね」
特定危険指定暴力団「工藤会」系組幹部(40)が殺人未遂罪に問われた福岡地裁小倉支部の裁判員裁判(中牟田博章裁判長)を巡り、被告の知人とみられる男が裁判員に「よろしく」と声をかけていた問題で、同支部が9日、福岡県警に裁判員法違反容疑で告発状を提出したことが関係者への取材で分かった。県警は告発状を受理し、本格的に捜査を始める方針だ。
 関係者によると、男2人が5月12日、被告の裁判が結審した後に同支部の出入り口付近や近くのバス停で待ち構え、複数の裁判員に対して「あんたの顔は覚えたけんね」「判決はよろしく」などと声をかけたという。男2人のうち1人は元工藤会系組員だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160609-00000085-mai-soci
 


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東京地裁の門前で警戒・待機する機動隊。大きな事件があったり必要があると判断された場合配備される(撮影=今井亮一)


「裁判員法違反容疑」とは何なのか。
「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」がこう規定している。
 
(裁判員等に対する威迫罪)
第百七条   被告事件に関し、当該被告事件の審判に係る職務を行う裁判員若しくは補充裁判員若しくはこれらの職にあった者又はその親族に対し、面会、文書の送付、電話をかけることその他のいかなる方法をもってするかを問わず、威迫の行為をした者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
2   被告事件に関し、当該被告事件の審判に係る職務を行う裁判員若しくは補充裁判員の選任のために選定された裁判員候補者若しくは当該裁判員若しくは補充裁判員の職務を行うべき選任予定裁判員又はその親族に対し、面会、文書の送付、電話をかけることその他のいかなる方法をもってするかを問わず、威迫の行為をした者も、前項と同様とする。

 
福岡地裁小倉支部は、
「あんたの顔は覚えたけんね」「判決はよろしく」
などの声かけはこの第107条第1項の「威迫罪」に当たるとして告訴したんだろう。
 
じゃあ、仮にだよ、被告人とされた息子の無実を信じる老母が、法廷で見た裁判員に外でたまたま遭遇し、
「どうか公正なご判断をお願いします」
とお願いしたらどうなるのか。
 
あるいは、事件現場を目撃した者が裁判を傍聴し、帰りの電車でたまたま裁判員に遭遇して、
「ナイフを持ちだしたのは被害者のほうなんだ。警察にそう話して調書も取られた。なのに裁判じゃ被告人がナイフを隠して持ち込んだことになってる。おっかしいよな」
と話しかけたらどうなるのか。そういう場合は...。