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工藤明男コラム

元関東連合幹部・工藤明男の時事評論「池田組若頭射殺事件と警視庁の動向」

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写真はイメージです


 分裂当初から囁かれ続かれていたことですが「音」つまり、銃声が鳴り響けば警視庁が動き、六代目山口組 司忍組長が「なんらかの使用者責任を問われ、逮捕される」と言われていましたね。

 それが、神戸山口組の正木組(福井県敦賀市)への発砲事件(2月23日)のを皮切りに、幾度も銃声が上がりました。

 しかし、司組長の逮捕はもちろん、総本部に使用制限がかかるということもありませんでした(6月10日現在)

 そして、今回の岡山の池田組若頭射殺事件(5月31日)においても、いまのところ警視庁には動きがないように見えます。

 岡山の事件で「東京都警察」であるところの警視庁がなぜ動くのかというと、分裂当初から積極的に情報を収集し、何度も会議をおこない、集中取締本部まで立ち上げているのが警視庁だからです。

 さて、高木忠若頭(55)を射殺したとして出頭した、弘道会高山組山本興業の山本英之容疑者(32)のその後ですが、漏れ伝わるところによると現在も単独犯だという主張を崩していないのだとか。

 少しばかり疑問に思うのですが、もしもこの主張が通るのだとしたら、平成9年に起きた司忍、桑田健吉、瀧澤孝ら3人の若頭補佐(当時)が拳銃の共同所持容疑で逮捕された件との整合性はどうなっているんだと思っちゃいますね。

 護衛の組員が拳銃を持っていたのを、暴力団の組長なら知っていてしかるべき(黙示の共謀による共謀共同正犯)という強引な理屈で逮捕してしまったあの件です。その結果、司若頭補佐は懲役6年、桑田若頭補佐は懲役7年の刑となり(滝澤若頭補佐は無罪判決)、この件は山口組の分裂にも暗い影を落としているとさえ言われています。

 今回の山本容疑者の出頭は、弘道会が動いたことを世間にアピールできたかもしれません。

 自ら出頭なんかしてこないだろうという大方の予想に反してですから、なおさら世間の目の注目を集めました。

 しかし、世論の注目を集めるということは、捜査当局の注目も集めてしまうということですよね。

 あらゆる情報収集をしていると言われている警視庁。

 今回の件を、単独犯として処理するのか、それとも共謀共同正犯として上層部まで捜査の手を伸ばすのか、気になるところです。




(文=工藤明男)




【工藤 明男 (くどう あきお) プロフィール】
東京都生まれ。作家。杉並区出身の関東連合元リーダー。IT・芸能の分野で活躍。経済界のみならず政界にも幅広い人脈をもっており、現在は複数の企業の筆頭株主として、主に投資と企業コンサルタントの仕事を行なっている。警察当局から関東連合の資金源と目されてきた。表舞台に顔を出したことはない。