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元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

違法賭博のバドミントン選手が元極道に思い出させてくれたもの

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バドミントン男子の元日本代表、桃田賢斗選手らが違法カジノ店などで賭博をしていた不祥事で、日本バトミントン協会は19日、新たに日本代表の西本拳太選手(21)を代表から外したことを発表。これをもって代表選手やスタッフの調査を終えたことをスポーツ庁に報告しました。


常識なぞ人それぞれ、街それぞれ


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写真はイメージです

 大変失礼な言い方をしてしまうかもしれないがバトミントンという競技、オリンピック開催期間中でもなければ、そうそう取り上げてもらえるスポーツではないのではないかと思うのだが、今回は違法カジノが絡んだことでずいぶん盛んに取り上げられていたよな。

 博打にかかわった選手たちは極悪人の如く吊るし上げられているが、本人たちの感覚も次第に、(オレ、ものすげえ悪いことをしてしまったよな!)という気持ちになってしまっているのではないだろうか。

 安心したまえ。君たちは「それほどは」悪くない。

 この人たちはバトミントンが上手かったのだろう? だから、ここまで吊るし上げられて、様々な尾ひれまでつけられて報道されている思うのだが、自分で稼いだゼニである。自分で作った帳面(借金)である。「本人たちの勝手にさせてやれよ」と言ってやれんのか。

 ま、言えぬか......。

 ところで、私の地元にも、違法バカラが突如、出現したことがある。

 ずいぶんと昔の話であり、本当に短期間であったために地元民でも記憶に残っている人は少なかろうが、そのカジノはまるで公営のギャンブル場であるかのように、堂々とオープンしてしまったのだ。

 しかも、当時一番栄えていた駅前で。

 なにかとユルい我が街とはいえ流石にそこまでの無法は通してもらえず、すぐさま摘発され、市の歴史からも抹消されてしまっているのだが、その堂々たる営業形態で住民の度肝を抜いたことは事実である。

 それにしても、何故あんな違法カジノをおおっぴらにオープンさせてしまったのか。

 今、思えばそれは、私の地元の風土に関係していたのではあるまいか。

 当時のアングラギャンブルの主流といえば、ポーカーゲームを中心とした「ゲーム屋」で、日本中どこの繁華街でも怪しげなマンションや雰囲気悪いテナントビルの一室で、こそっと営業していたものである。

 だが、私の地元だけは、喫茶店のテーブルにポーカーゲームが置かれていたのであった。もちろん24時間営業で。

 時折は当局の摘発に合うのだが、そのたびに店名だけ変えて営業を続けていた

 そういう感覚のズレが、我が街に違法カジノを呼び寄せてしまったのではないか、と今でも私は思っている。

 アレ、私、バトミントンの話してませんでしたっけ(笑)。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。