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俳優志願四十代独身の日雇い日記

荷物の仕分けバイト経験者が語る 「刑務所作業のほうが楽!」

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俳優志望の中年日雇いバイトマイスターが様々な日雇いバイトの驚愕の現場をレポート。今回はハードワークでお馴染みの「荷物の仕分け」だ!


2月某日(水曜日)


いきなり、皆様に質問いたします。日雇いバイトで確実に生活していくには、何をするべきでしょうか?その正解は


『荷物仕分け』


です。

なぜならば、大抵、毎日どこかしらの運送会社が募集していますから、仕分けバイトだけ狙えば食いっぱぐれはしません。

ただし、罠もあります。募集要項には大抵が「楽々、仕分けのお仕事」と書いてありますが......何が起こるかは、追々書いていきます。

私も本日、行ってきました。条件は実質5時間勤務です。その理由は後程書くとして、このような仕分けは『センター』と呼ばれる場所にて行われます。その場所のほとんどは、集合場所の駅から車で20分ほどの場所にあることが多いです。もちろん、送迎バスがあります。

まず、ここで問題にブチ当たります。この送迎バスというのが、


雰囲気が暗いのです。


そりゃあ、遠足ではないですし、これから働きに行くのですから明るいハズもありませんが......。乗っている人の多くの顔に「これからキツイことをするんだ......憂鬱!」と書いてあります。ちなみに、もちろん、私は憂鬱なんて漢字は書けませんが。

この雰囲気は、何度か顔をあわせたことがある"経験者"の方いわく、「まるで護送車だな!」とのことです。

また、現場に到着すると、日雇いバイトは点呼を取って、以降、その日は番号で呼ばれることになります。これもまた、"経験者"いわく、「まるで留置所のようだな!」とのことです。なお、先ほどから"経験者"という書き方をしていますが、実は私自身、彼の名前を知りません。それは前述のように番号で呼ばれているからであり、その番号も日によって異なるからです。

このように、まるで留置所のような仕分け作業場ですが、"経験者"いわく、


「まだ刑務所の作業のほうがラクだった......」


というのが、我々がする作業です。

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現場への移動から空気が重い仕分け作業※写真はイメージ

とにかく、荷物を次から次へとベルトコンベアに乗せていく作業ですが、これが、かなり高速なんですよ!置いた瞬間に荷物から手を離さないと身体が持っていかれることもあります。それほど速いです。

しかも、平日なのに次から次へと台車に乗せられた荷物が来るから息つく暇もありません。

そうです、平日で息つく暇が無いとなると、


お中元・お歳暮期間は地獄


です。

無呼吸状態になります、感覚的に。個人的には、お歳暮のほうがキツイと思います。

その理由は、どちらとも贈り物なのでビールは鉄板ですよね。お歳暮の場合、そこに加えて『冷凍新巻鮭』があるんです。これが想像以上に重い!「日本国民よ、この時期に集中しないで分散して食べてください!」と懇願したくなるほどです。

ちなみに、先ほど、コンベアに乗せる時に身体を持っていかれると書きましたが、当然のことながら重い荷物ほど、その傾向が高くなり、私は


新巻鮭と共に10メートル滑走しているオッサン


を見たことがあります。

と、このように、全然、「楽々仕分け」ではありません。作業時間が5時間拘束なのは、8時間も身体がもたないからなのは明白です。また、駅から車で20分ほどの立地条件も逃げられないようにするためでしょう。"経験者"いわく、「まるでムショのようだ」が、未経験の私にも理解できる職場です。

だけど、1日5時間の作業で1万円以上になりますし、毎日あるから、ある意味では、ありがたい日雇いバイトなのです。




(文=梅田隆策)