>  > 前田日明が、「RIZIN」のルールから内情、そしてあの裏側までぶった斬り![後編]


 1月12日、ニコ生「リングスチャンネル」にてRINGS総帥・前田日明が昨年末の格闘技についての総括を語っている。
 聞き手は、フリージャーナリストの片岡亮氏。普段は芸能系や格闘技系の記事を担当している片岡氏。後編ではよりDEEPな話題で掘り下げる!

(前編はこちらをPUSH!)




RIZINのルールについて


前田 RIZINのルールで一番ダメなのは、踏みつけとサッカーボールキック。そんなのはね、競技じゃないよ。何かの拍子に、フラッシュダウン気味にポテッと引っくり返った。たまたま蹴るのにいい位置にいる。半失神状態の奴にサッカーボールキックやったら、大事になりますよ。あと踏みつけなんかは、こうやったら百発百中だよって方法があるんですよ。たぶん、ボチボチ気付いてきてる奴もいるんですよね。それがみんなに知れ渡ったら、ある日「こういうシーンは見たくなかったな」っていう場面を総合のリング上で見るようになるんですよ。そうなった時に、やられた方は大怪我ですよ。本当はそんなのルールでも何でもなくて。顔の骨なんか弱いですから、全体重乗せて踵で踏みつけて、モロに入って、顔がビリビリって割れて、鼻陥没したり目ん玉飛び出たりする可能性のあるルールでやること自体が。「残酷なことをすると観てる人の興味を引いて視聴率につながる」なんて考えてるプロモーターの良識を問いたいですね。俺、予言しますよ。そういうことをしばらくやってると、いつかとんでもないことになりますよ。

──サッカーボールキックや踏みつけはパウンドほど洗練されてないから、まだ無事に済んでる。でも、それ(踏みつけなど)のプロが出てくると、競技体系も変わるかもしれないですね。

前田 刑法でもね、「殴って頭打って死んだ」と違って、「殴ってうずくまったノビてる奴に上から踏みつける」となると殺人罪ですよ。傷害致死じゃない。それだけ違うんです。殴ってたまたま死んだっていうのと、殺意を持って......というのは全然違うから。死ぬかもしれないようなことをやって相手を害すのは殺人罪。みんな、やったり見たりしたことないからわかんないんですよ。

──UFCでさえ、かなりの州で禁止されてますからね。

前田 パウンドのある競技が地上波に乗ってるのは、日本だけです。アメリカでも、有線のテレビ以外ではやってないですよ。もっと言うと、パウンドのある競技をやってもいいと認められたのは、ブラジルのリオデジャネイロ州だけですよ。踏みつけに関して言うと、誰が"一人目の被害者"になるかですよ。ルールって、安全面の予防的な線引きの意味で作るんです。でも今回のRIZINを観てると、レフェリーがダメ! 後頭部に打撃をガンガン入れても、誰も止めないし注意しない。で、「プロだから」って名のもとに何でもやり放題で、後頭部にボンボン入ってるのにレフェリーは止めない。しかも、それは反則に入ってるのに。レフェリーのレベルからして、今回はダメだね。レフェリーがRIZINのルールを把握してないのか、レフェリーの能力が低いのかどっちかわからないけど、ハッキリ言ってプロの競技の場じゃないですね。まだUFCは、レフェリングに関してはしっかりやってますよね。「バイオレンス」と「競技」は、全然別のものだからね。真剣勝負にはバイオレンスが入るものだって言うけど、そう思うんなら戦争に行けばいいじゃない? 本当の真剣勝負って、戦場にしかないじゃない。でしょ?