>  > 【速報】「検察官に、すき家の牛丼を買ってもらった」という元組員の告白を裁判所はガン無視 小西一家総長は二審も「無期懲役」
日本の裏社会で今、なにが起ころうとしているのか?

【速報】「検察官に、すき家の牛丼を買ってもらった」という元組員の告白を裁判所はガン無視 小西一家総長は二審も「無期懲役」

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2008年4月、埼玉県ふじみ野市の駐車場で、住吉会住吉一家三角八代目組員の鈴木敦嗣幹部(当時35歳)が拳銃で撃たれて死亡した事件の控訴審判決で、東京高裁は1日、組織犯罪処罰法違反などの容疑で起訴されていた山口組二代目小西一家 落合勇冶総長(68)の控訴を棄却しました。この裁判では、小西一家の元組員(懲役14年が確定)が一審の際に有罪の根拠となった重要証言をすべて撤回したことで話題になっていましたが、判決は覆りませんでした。


ヤクザに「無罪」はあり得ないのか


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wikipedia東京高等裁判所より引用(リンク

 抗争相手の組幹部を射殺したとして組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)などの容疑で起訴されていた六代目山口組の直系組織 二代目小西一家の落合勇冶総長の控訴審で、東京高裁(栃木力裁判長)は1日、控訴を棄却、無期懲役と罰金3000万円の実刑判決を言い渡した。無罪を主張していた弁護側は即時上告を発表した。

 この裁判では、一審で「落合総長から『返し』(報復殺人)の指示を受けた」と証言していた元組員が二審で証言を撤回、「そう言わないと、検事から『無期懲役とか懲役30年の重い罪になる』と脅かされた。調書は検事と作った、虚偽の内容でした」などと証言したことから判決が注目されていたが(元組員の証言に関してはドット朝日「タバコに株取引 山口組系元組長が受けた"司法取引"」などを参照 リンク、ふたをあけてみたら一審の判決を二審も支持。元組員らの新証言はまったく顧みられることはなかった。

 報道によれば、この元組員は、拘留中にさいたま地検の検事からファストフードや煙草の差し入れ、入浴時間の延長のほか株の取引などの「便宜」を図られ、いったんは応じてウソの証言をしたことを認めた、とのことであった。また、この元組員以外の2人の元組員も証言を撤回した。しかし、栃木裁判長はこの3人の元組員の証言を一蹴、「証言に信用性はない」として一審のさいたま地裁判決(13年7月、多和田隆史裁判長)を支持したという。

 傍聴していた作家の宮崎学氏は、「裁判所は、ヤクザは絶対に無罪にしないという"生活習慣病"にかかっている。"組織犯罪"なら共謀も当然で立証も不要、という先入観がある」と皮肉交じりにコメント。「今回も
"(親分の指示に従う)ヤクザの行動原理"が争点になったが、幹部の指示を仰がなければ何もできないのは、むしろヤクザではなく裁判所や検察庁のほうだ。自分たちの実態をヤクザにあてはめ、たいした証拠もないのに『親分なのだから、知らないはずがない』『命令したはずだ』と結論づけるのはおかしい」と批判した。


「54人逮捕」の大事件


 1日の判決公判では、寒空の下に31席の傍聴券を求めて約100人が列を作った。検察官の便宜供与問題が影響しているかどうかは不明だが、法廷にテレビカメラも入らず、ものものしい警備体制での開廷となった。

 今回の事件は、2008年3月31日未明の小西一家系の組員(当時35)刺殺事件に端を発している。これに対して山口組系の組員が草加やさいたま市内の住吉会系組事務所などを襲撃、4月1日早朝にはふじみ野市の住吉会系組事務所の駐車場で、組幹部(当時35)が射殺された。この一連の抗争で、54人が逮捕、33人が起訴される異常事態となり、落合総長も「返し」を指示した「共犯」とされたのである。

 一審でさいたま地裁の多和田裁判長は、「総長の立場で、団体の威信を維持するため実行させた。やられたらやり返すという暴力団特有の論理に基づく反社会的な犯行」と断じている。
 
 一方で宮崎氏は、「総長クラスの上位者が襲撃の指示することはまったくないとは言わないが、ケースバイケース。現在は使用者責任問題もあって指示することはほとんどないと聞いている」とも話している。

 なお、報道によると、元組員が証言撤回に踏み切った理由は、「落合さんには奥さんや娘さんもいる。このままじゃダメだと思った」からだという。落合総長は68歳。この証言が事実だとしたら、あまりにも重すぎる判決である。

(取材/文 R-ZONE編集部)