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姉の倉庫から2億パクった弟に姉の財布からカードを抜いた元極道が提言

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山口県警は7日、姉の倉庫から現金約2億円を盗んだとして、三重県いなべ市大安町、会社役員松本進容疑者(68)を逮捕しました。松本容疑者は「盗んだことは間違いない」などと容疑を認めています。


経験者からアドバイス!


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写真はイメージです

 恥ずかしながら、私も過去はこの口であった。現在ではない。厳密にいうと、小学校3年生あたりから、15歳くらいまでだ。

 その期間、数々の罵詈雑言を姉から浴びせられながら、姉のお金に手を付けてきた。

 忘れもしない。中学3年生の時には姉のキャッシュカードの暗証番号をヒットさせてしまい、預貯金を全部ギャンブルに溶かしてしまうという愚かな所業?を犯してしまったことがある。

 そんな愚弟に対し我が姉は「ウチにはドロボウがいてる!」と大激怒、実家を出て行ってしまった。

 ドロボウとは、なんとも失礼な!ではあるのだが、事実だから仕方あるまい

 だが、そんな愚弟は、どうも私だけでなかったようである。この松本進(68)くんも私側の人間らしい。

 我が姉からは「親近感湧くやろ!」と言われそうであるが、スマヌ湧かない。微塵もわかない。なぜなら、私はその若気の至り?から足を洗い25年の月日が流れている。だが、進くんの場合は現在進行形、タイムリーなのである。

 しかも、額面が違い過ぎる。2億円である

 億の金は、人を変える額であり、骨肉の争いを巻き起こすに十分過ぎる馬力がある。

 元愚弟の私などとは違い、進くんの場合は、肩書きが自称もつかない会社役員のところを見ても、結構、優秀な弟だったのであるまいか。ということは会社経営にでも、行き詰らせてしまったのだろうか。だからといって、2億はやり過ぎだ。私の窃盗が可愛すぎるだろう。可愛い窃盗などというものはないのだが。

 確実に兄弟の縁を切られる額ではあるが、もしこの声が進くんのお姉さんに届くのであれば──それでも血を分けた弟ではないか。老体の務めはかわいそ過ぎる。何とか穏便に──って2億ならムリだわな。てゆうか、よく2億もの金が倉庫で眠っていたもんだ。

 倉庫に2億放り込む姉も姉だし、盗む弟も弟だ。なんにしろ、スケールのすこぶるデカい姉弟であることだけは間違いない。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。