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SMAP解散騒動はジャニーズ王国の「終わりの始まり」。ブラック・スワンが起きている

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スマップ生放送はブラックスワン増大を呼ぶ?!

 スマップの解散騒動、フジテレビ『SMAP×SMAP』内での謝罪でおさまるかと思いきや、キムタクやメリー批判など、"芸能界のいつもの手"が通用しない状況なのを露わにした。それどころか、会社に抵抗すると理不尽でもねじ伏せられてしまう姿をサラリーマン社会に置き換え、ネット上では論議が起こっている。ジャニーズ事務所に抑えつけられた4人の状況を歴史書『奴隷のしつけ方』から「奴隷はなぜ逃げないのか」と論じるものや、小説『蟹工船』の労働者に準えるものなどさまざまだがネット上で謝罪放送を肯定するものはごく少数派に見える。

 だが、いったん収束したと見えるこの問題、「ブラック・スワン」のはじまりであると考えるのは筆者だけだろうか。

 「ブラック・スワン」とは、抑えつけられた民衆の不満が統計を超えた形で噴出することによって起きるという。
 もともとは投資用語だが、1994年にネット上の発言を分析し投資を予測するシステム「ウエブボット」が開発され、統計を分析すると近年に起きる出来事も予測できた。一時は高い的中率があったのだが、現在はインターネットの発達のためか予測から外れる出来事が増えてはじめたという。その予測できない出来事は「ブラック・スワン」と呼ばれ、解説書も多数存在する。

 エジプト革命や日本での国会議事堂前大規模デモなどが「ブラック・スワン」の典型例だ。現在の政権に不満を持っていても表立って反対する人は少ない。それを逆手に取り、やりすぎとも思える「改憲」により、予想もしない大勢の人々が国会前に集まった。
 同じようにスマップのキムタク以外のメンバーを無理やり押さえつけることで、意外にも人々の不満が可視化されてしまった。謝罪会見はやりすぎだった。人々の不満は、スマップから自分たちの不満へと置き換えられはじめている。スマップ解散騒動をきっかけに「ブラック・スワン」が増大する可能性が高まったといえるだろう。後々、スマップ解散騒動が世の中を変える転換点だった気づくのかもしれない。


(文=小手平走歌)