>  > 菱のカーテンの向こう側⑱ 名門組織の復活、伝説のヤクザの死、そして......
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菱のカーテンの向こう側⑱ 名門組織の復活、伝説のヤクザの死、そして......

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山陽道の有力組織が続々と訪問


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五代目浅野組総本部 ©google2016

 前回のレポート通り、1月8日の神戸山口組の新年会で、ある名門組織の復帰が確認された模様である。

 その組織の名前は二代目中野組

 関係者の話によると、初代中野組 中野雅巳組長が引退した後は、当時、二代目弘道会内に所属していた淡海一家に組員が加入していたようであるのだが、今回、初代中野組で若頭を務めていた小嶋恵介氏が組織を再編成し、神戸山口組の直参として昇格したという。

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『実録山口組抗争史激戦武闘軍団中野会』竹書房

 また、分裂騒動で揺れる最中、一人の侠客がこの世を去ったことが分かった。

 その人物は、伝説のボディーガードとして名を馳せた人である。

 ここしばらくは体調を崩し、病に伏せることが多かったと捜査関係者は話しているが、間違いなく極道史に名を残し、その功績は永遠に語り継がれていくだろう、と関係者は話す。

 そして、分裂騒動の真っただ中にある山口組であるが、ここへ来て他団体の動向が鮮明になり始めてきている、という。

 分裂当初は、数々の独立組織が六代目山口組の総本部を訪れ、六代目山口組側を支持する動きがあったのだが、それが最近に入り、神戸山口組の関係先を訪問する組織が出てきていることが捜査関係者に確認されている。

 捜査関係者はこう話す。

「つい先日も五代目浅野組(岡山県笠岡市)と三代目侠道会(広島県尾道市)が神戸山口組の関係先を訪ねたようやな。もともと浅野組は三代目の串田芳明組長時代から、山健組と繋がりの濃い組織やった。その関係で分裂当初から、神戸山口組を支持するのではないか、という見方が強かったんや」(捜査関係者)

 また、京都の雄として知られる、六代目会津小鉄会(京都府京都市)も神戸山口組の関係先を訪問したと言われている。

 席上、なにが話し合われたのかは明らかにされていないが、組織を代表する人間が正式に訪問したということは、神戸山口組の支持か、もしくはそこまでいかなくとも友好関係にはあることを推測させる。

 山一抗争(1984~89年)のときは、山口組と一和会の抗争期間の大半、他団体はほぼ中立の立場を取り続けた(抗争の最終局面でようやく稲川会と会津小鉄会が仲裁と抗争終結に動いたと言われている)。当時は分裂、即抗争となるような時代であり、あくまで当事者同士の争いと受け止められていたのである。だが、現在の音が鳴りにくい状況では、こういった他団体の動向も、以前に増して注目が集まっていると言えるだろう。




(取材/文 野坂利一と関西R-ZONE取材班)