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交通事故死の増加に、国家公安委員長が「抜本的対策を見直す」と唱える意味とは?

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たった4人、されど4人

 交通事故の遺体は悲惨すぎる、見たくない、と救急隊員や警察官は言う。
 病死と違って交通事故は、強大な物理力により肉体が破壊されるからだ。
 そんな交通事故死を数字だけで語るのは心が痛むのだが...。
 
 2015年の交通事故による死者は4,117人。前年より4人増えた。
 たった4人? いやいや、じつはこれ、大変なことなのだ!
 
 事故死者が最も多かったのは1970年、1万6,765人。
 その後どんどん減り、1979年には約半分の8,466人となった。
 それから増加に転じ、1992年に2回目のピークを迎えて1万1,452人に。ちょうどバブル経済の終わり頃だ。
 
 そうしてそこから、驚異ともいうべき減少ぶりが始まる。
 とどまるところを知らないかのようにぐんぐん減り続け、2014年はなんと4,113人。1970年の4分の1以下にまで激減したのである。
 2011年に政府は「2015年までに事故死者を3,000人以下に」との目標を立てた。
 3,000人以下は無理としても、4,000人は割るだろうと思えた。
 そんな流れの中での「4人増えて4,117人」なのである。これは大問題なのである。
 河野太郎・国家公安委員長は「目標より1,000人以上多く、抜本的に対策を見直さなければならない」と述べたそうだ。
 
 じゃあ、どう見直すか。
 最もあり得るのは、交通取締りの強化だろう。

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(写真はイメージです)