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靖国で爆発があった日、新宿のど真ん中アルタ前にトランスパーティーの花が咲いた

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ビバ勤労感謝!

 11月23日は労働を尊び、働く人に感謝を捧げる国民の祝日。にもかかわらずワーカーホリックな日本人は、働かずにはいられないんですな。この日も日本一の乗降者数を誇る東京・新宿東口は、スーツに身を包み職場へ向かう人の群れが、いつものように見られたわけです。

 でも、彼ら出勤途中のサラリーマンたちの目に映った駅前の光景は、普段とちょっと、いやかなり異なっていた。なぜならその日、駅前はトランスパーティーの会場となっていたから。

『Sunflowers Of Today Slum 3rd アルバムリリース記念フリーパーティー』

 極めて良質なサイケデリックミュージックが、平場も平場、アルタ前で聞けるというサプライズ!

 駅前でトランスかけて、ええのんか。善良な市民諸兄の視線を浴びつつ、飲んで踊って我を忘れて、そんなんまじで、ありなのか。つまらぬ常識に囚われがちな小心者の自分ではありますが、トランスミュージックを愛好する者として、そこで繰り広げられる一部始終を傍観すべく参加してきたので以下レポート!

 さて音が出始めたのは朝7時で、わたくしが現場に着いたのは8時すぎ。この時点で既にステージ前には上半身裸のお兄さんが数名。仕上がるの早すぎ! と思ったら、彼らは前日別の場所であったトランスパーティーから流れてきた集団のようで、既に目に正気なし(でも笑顔はある)。


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 ステージの遥か後ろには、開始1時間にしてはや疲れ果てたのか堂々と横になる人も。うむ、これぞレイバーの鏡! と近づいて観察してみたらこのおっさん、ここが我が家の天然レイバー(野外生活者)の方でした。ていうか、踊ってる人と天然レイバーの人の境目、結構微妙。少なくとも外見上はかなり近くて、どっちも根っからの野外LOVEということもあり、なんだかちょっぴり親近感が湧いてきます。

 これらアルタ前ネイティブ野外生活者のみなさんは踊るどころか音に無反応だったものの、ふと離れたところに止まってる「はとバス」に目をやると運転手の兄やんが踊ってやがんの(ただしバスから降りてくる中国人は完全に異星人を見る視線)。


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 ここにも仲間がいる! トランスのビートに乗って、みんなの意識が広がってゆくッ・・・!! 願いよ届け! タモさんに届け!! といったテンションで踊りまくる珍妙な集団、それを遠巻きに見つめる通りすがりの一般市民。午前中にもかかわらず会場の混沌ぶりはいつ中止命令が来てもおかしくないほどで、正直言ってこの時点で音が止まっていないこと自体、なかなかの偉業であると感じました。


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 フリーパーティーに遊びに行ったことがある方であれば誰しもが持つ想いとして、ボリュームが少々小さくても、客層にオラオラ系が多くてもなんでもいいから、とにかく音だけは止めてくれるなっていうのが最優先の願いであったりするわけなんですが、このオーガナイザーは新宿駅前、交番真ん前という厳しいロケーションで、実に粘り強く、しびれる音を出し続けたのです。
 逆に言えば関心がない人とってはなんべん苦情を言っても通じない実にやっかいな集団で、場所の管理責任者が間違いなく頭抱えてる真っ最中確定なシチュエーションであります。始末書とか、書くのかしら。そんな心配をしてしまうほどの突き抜け感。