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麻原彰晃氏の三女アーチャリー×山口祐二郎 生き辛さを抱える人たちへメッセージ

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11月15日。R-ZONEのレギュラー執筆陣でもある山口祐二郎が主催する、「第6回 全日本憂国者連合会議勉強会」が都内某所の大会議室にて開催された。テーマは「悩み苦しみ生き辛さを抱えている人たちとともに」というもの。ゲスト講師には松本麗華(アーチャリー)氏を招き、詰めかけた大勢の聴衆の前で、松本氏がこれまで歩んできた道について語ってもらった。


今の生き辛さを乗り越えるために


 松本麗華氏といえば、オウム真理教の麻原彰晃(本名 松本智津夫)教祖の三女であり後継者としてメディアを賑わせた。しかしながら、当時まだ年齢的には11歳の小学生であった。

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当日の模様から

 その後、オウム真理教は地下鉄サリン事件を起こす。麻原教祖は逮捕をされ、教団は解散した。それから20年。松本麗華氏は度重なる学校の入学拒否などをはじめ、とてつもない苦難の道を歩んできた。その記録が平成27年3月に出版され話題となった『止まった時計』(講談社)である。

 だが、その本は、神戸連続児童殺傷事件の元少年Aが出版した『絶歌』同様、批判の集中砲火を浴びた。

 勉強会は立ち見まで出る大盛況だったようだが、なぜ、松本麗華氏を勉強会の講師に呼んだのか。山口に聞いてみることにした。

──まず、全日本憂国者連合会議の勉強会について教えてください。

山口 毎月1回おこなっている勉強会で、色々な方を講師に呼んでいます。今までは拉致問題や米軍基地問題などが多かったから、今回は珍しいテーマでしたね。

──ちゃんとした勉強会なんですね。どうせ山口さんのことだから、酒とか飲みながらやるのかなと思っていました。

山口 それでも良いんですけどね。

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『止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記』講談社刊

──松本麗華さんを呼ぶことに批判はなかったですか?

山口 当然、批判はありましたよ。でも、松本さんの本を読めば分かりますが、オウムの後継団体とされている『アレフ』との関係は明確に否定していて、アレフを脱会し『ひかりの輪』を立ち上げた上祐史浩さんも批判しています。なぜ呼ぶことがいけないのか僕には分かりませんね。

──批判はどんな内容でしたか?

山口 麻原彰晃氏の娘だから駄目だとか、オウム真理教の元幹部だったからいけないというような内容でしたね。まず、加害者に責任は当然ありますが加害者の家族にまで責任があるというのは僕は違うと考えています。あとは、被害者の気持ちを考えれば元幹部は呼ばない方がもちろん良いのですが、松本さんの場合は特殊で当時まだ11歳だったということです。そんな子供が幹部として何かできるわけがないでしょう。松本さんは『オウムという町にいたようだ』と言っていました。だから元幹部でも、松本さんについては一切責任はないと僕は思っています。

──松本麗華さんも被害者だと?

山口 だって、松本さんはさまざまな偏見や差別を受けてきました。麻原彰晃氏の娘というだけで、家に右翼が街宣をかけに来たり、自転車を壊されたり、大学に入学拒否をされたり、職場をクビになったりしています。そして、何より酷いのは麻原彰晃氏のことを『大好きな父』と言って批判されています。どんな人物であろうが、自分のお父さんなんだから好きだと言って良いはずです。そのような経験を乗り越え、本を出されていて、本を読んで僕もとても勇気をもらいました。日本では自殺者が年間3万人を越えています。しかも、その統計に変死は入っていない。本当はもっと多いんです。今、悩み苦しみ生き辛さを抱えている人はたくさんいます。だから、松本さんに講師で来てもらいました。

──どんな人脈で松本さんを呼べたのですか?

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徐裕行さんのブログ(リンク

山口 僕の先輩で、『一水会』元顧問の鈴木邦男さんですね。鈴木さんの誕生日イベントを毎年ロフトでやるんですが、そこに今年は松本さんもゲストで来ていました。鈴木さんはとても人脈が広い方で、昨年は上祐史浩さんやオウムの村井秀夫幹部を刺殺した徐裕行さんも来ていたりして面識があります。

──凄い人脈ですね。山口さんは、安保法制(安全保障関連法制)の件では、参議院安保法制特別委員会委員長、鴻池祥肇さんに面会し建白書を手渡していますね。正直、ただの馬鹿だと思っていたので驚きです。どうして会えたのですか?

山口 黙れ。お前に、日高屋で泣きながらチャーハン食ってるサラリーマンの気持ちが分かるのか? あ"?

──意味が分かりません。勉強会ではどんな話をされたのでしょうか?

山口 悩み、学校のあり方、犯罪、自殺、希望とかですね。後半は質疑応答の時間にしました。「悩み苦しみ生き辛さを抱えている人たちとともに」というテーマですから、みんなで話しあうような感じにしたかったんです。松本さんも僕も生き辛さを抱える当事者ですからね。ですが、参加者の人数が多すぎて難しかったですね。そこは僕の力不足です。でも、色々な質問に松本さんは丁寧に答えられていました。

──妨害はなかったですか?

山口 なかったですね。でも、松本さんをまだアレフと関係あるとか疑問視されている方や、アンチの人も少し来ていました。怒声が飛び交う勉強会にはなりませんでしたが、内心は腸わたが煮え繰り返っていた人もいたかもしれません。ただ、参加者は松本さんのファンがやっぱり多かったですよ。

──山口さんはオウムについてどう考えていますか?

山口 集団っていうのは狂気を帯びる時があるなってことです。オウムだけ批判されてますが、集団心理から何も見えなくなっている組織は多いんじゃないですかね。あと、僕はとても疑問に思っているんですが、地下鉄サリン事件て国絡みだと思っているんです。サリンなんて作っていて分からないわけないでしょう。日本の諜報機関をなめてはいけません。もちろんオウムは悪いですが、なぜ、事前に阻止できなかったのか。本当は事前に阻止できたのではないか。ここに闇があるんです。

──何か知っているのですか?

山口 まだ言えないですね。そのうち、もっと裏が取れたら話せる時がくるかもしれません。

──今回の勉強会、ズバリどんな結論が出たのでしょうか?

山口 僕個人の見解としては、日本社会の駄目さが浮き彫りになった気がしますね。これだけ生き辛さを抱えている人たちがいるのは、その人たちを悩ませ苦しめるクソな奴らが多すぎるんですよ。それを変えていかないとなと感じましたね。

──今後も、有名人を勉強会に呼ぶのですか?

山口 有名な方というよりかは、僕が心を感じた人ですね。心があれば、肩書もないそこらの酔っ払いオヤジが講師でも良いんですよ。勉強ってそういうものだと思います。

──主催者自身が肩書もないそこらの酔っ払いですしね(ボソッ)

山口 黙れ! お前に、日高屋で310円の生ビールを頼むか270円のハイボールを頼むかで真剣に悩んでいるサラリーマンの気持ちが分かるのか? あ"?

──本日はありがとうございました。


(取材/文 R-ZONE編集部)


※サムネイル画像は松本麗華氏のtwitterより(リンク