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元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

免許の取り消しって、いつの時点からはじまるのか知ってる?

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11月6日午後4時ごろ、宮城県山元町の国道で追突事故があり、事故を起こした20代の男性が駆け付けた宮城県警亘理署の警察官に「自分は無免許だ」などと話したことから「無免許運転」の疑いで逮捕されました。ところが男性は交通違反の累積で免許取り消しは決まっていましたが、その処分書が届いていなかったため、厳密にはまだ免許が失効していない状態でした。警察では約1時間半後にミスに気付き、男性に謝罪したうえで釈放。県警の交通指導課は「あってはならないことで、再発防止に努める」としています。


本人が自白(?)したから逮捕したのに誤認逮捕とは


 えらく宮城県警は弱腰じゃないか。免許をしっかり持っているのに無免許運転と勘違いして、逮捕してしまったというのであれば、県警の謝罪はもちろん頷ける。当然あってはならない事だ。だが、この土木作業員の彼の場合、事情が少し違うだろう。

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写真はイメージです

 確かに公安委員会から、運転免許取消処分書をまだ受け取っていなかったので、車を運転する事は法律上できる。だが、本人が「自分は無免許だ!」と言ったのだろ。それで、逮捕したのだろ。それが後になって、実際まだ免許を取り消されていなかった事が分かったからって、わざわざ県警交通指導課の課長が出てきて心にもない謝罪をする必要があったのか。

「おいっ、よかったのぉ、まだお前さん免許取り消しなってへんかったわ。ギリギリセーフや。帰ってええどぉ」

「えっ!? ほんまっすか! あざーす!」で済む話じゃないのか。

 謝るなら、もっと他に謝らなくてはならない事があるだろう。内心、現場の警察官にしたって、紛らわしい事しやがって、というのが正直な気持ちのはずだ。

 そもそも、免許が取り消しになるのが確定しているにもかかわらず、処分書が届き裁判所に出頭するまで、車を運転出来てしまうのが問題ではないか。

 ある意味、この期間は、点数引かれ放題状態になってしまっている(もちろん罰金はそのつど納めなくてはならないのだろうが)。

 だってそうだろう。もう何点引かれようが引かれまいが、免許は取り消されてしまうのだから、シートベルトを着用する必要すらないではないか(罰金はかかるけども)。

 また、その通知が届くのも人によってまちまちで、年末年始などの多忙シーズンにでもなると、通知が届くまで2ヶ月近くかかったりしてしまっている。当の本人からすれば、ラッキーかもしれないが、これもどうかと思うぞ。


 かくゆう私も、今回の免許証は3回目である。

 だが、残念な事に過去の2度の免許取り消しは、塀の中で隔離されていたので更新できず、失効してしまったためなので、点数引かれ放題の恩恵をこうむった事がない。

 だから、ひがんで言うのではないが、そういうあいまいな期間が逆に交通事故や交通違反を引き起こしやすくなっているのではないのか、と思うのだ。

 なんにせよ、犯行を自供(?)した人間を誤認逮捕したくらいで、県警本部までが謝罪する必要はあるまい。そんなに謝りたいのなら、ヤクザ現役時代、賃貸マンションに住んでいた私を、詐欺でパクろうとした事を謝れ!である。て、全然関係なかったか......スマヌ。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。