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今井亮一の「裁判傍聴バカ一代」R-ZONE出張版

【裁判所24時】奈良県警元巡査部長が "交通違反もみ消し" の衝撃のウラ側告白!

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奈良県警元巡査部長の交通違反もみ消し裁判の行方

 奈良県警の元巡査部長(44歳、すでに懲戒免職)を被告人とする「犯人隠避、加重収賄、虚偽有印公文書作成、同行使」の裁判が奈良地裁で進行中だ。


「冤罪」イメージ写真 法廷900-500.jpg

(写真はイメージです)


 簡単におさらいをしとこう。

 第1回公判は7月21日。本起訴と検察立証(証拠書類の要旨告知)。
 無免許運転のデリヘル業者が起こした物損事故を、その業者の知人を身代わりに仕立ててもみ消し、謝礼の趣旨で現金3万円を受け取り、かつデリヘル嬢から合計9万3800円相当の「役務(えきむ)の提供」を受けたという事件だ。
 
 第2回公判は2015年9月18日。追起訴と検察立証。
 オービスの取締り担当だったとき、3人のスピード違反をもみ消し、謝礼の趣旨で2万4800円、10万円(※)、3万9800円を受け取ったという事件だ。 ※要求額は2万9800円だったが違反者が自ら10万円を出した。
 
裁判の第1回、第2回傍聴レポートはこちら
【裁判所24時】奈良県警オービススピード違反もみ消し事件の真相
http://r-zone.me/2015/09/24-4.html


 第1回、第2回を傍聴して俺は思った。
 あまりに大胆! 絶対バレる! 
 不正をネタに脅迫されることさえあり得る。
 そんなバカなことをなぜやったのか、第3回も絶対に傍聴しなければ!
 
 その第3回公判が11月5日(木)14時~16時、奈良地裁101号法廷であった。また高速バスで行き、傍聴した。
 
 この日は弁護人側の立証だった。
 情状証人は2人。1人は被告人の父親。大柄なお年寄りだ。父親の尋問は5分間で終わった。
 2人目の証人は被告人の元妻。子どもが2人いて、今回のことで離婚していた。
 
元妻 「結婚して15年になります。私たち家族は本当に主人のことが大好きで...ほんとによくしてくれました...(今回大変なことをやってしまい)でも私、主人を15年間見てて...一生懸命、警察官として働いてきたことも事実...してしまったことだけでなく、してくれたことにも目を向けて...」
 
 いずれは籍を戻したいんだという。
 元妻はあふれるように泣き、被告人席で被告人も泣いた。傍聴席から鼻水をすする音が聞こえた。
 
 普通はそのへんでもう十分なのだが、大柄で豪快な感じの弁護人がこんなことを言った。
 
弁護人 「あなたは元千葉県警の警察官ですね。被告人が成田へ出向していたとき知り合った」
元妻  「はい」

 
 千葉県の成田空港の警備には全国から警察官が集まる。地元へ帰ると巡査部長に昇任する。それを「成田部長」と呼ぶらしい。
 被告人も巡査部長になった。ところがその後...。
 
弁護人 「彼(被告人)は、どうですか、順調に出世してるように見えますか?」
元妻  「見えませんでした」

 
 同僚たちは次々と警部補、警部になっていき、被告人も警部補の昇任試験を何度も受けた。が、筆記試験はクリアしても面接試験で必ず落とされた...。
 おいおい、妙な話になってきたぞ!
 
弁護人 「そもそも昇任がなくなった、きっかけとなった出来事をあなた知ってますか? 何があったんですか」
 
 元妻は可愛い声でハキハキと答えた。