>  > 妻の連れ子を殴り、はずかしめ、自殺を強要した無職男(42)に6年の刑は妥当か?
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

妻の連れ子を殴り、はずかしめ、自殺を強要した無職男(42)に6年の刑は妥当か?

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

去年7月、東京都西東京市で中学2年生の男子生徒(当時)が自宅アパートで自殺しました。男子生徒は生前、義理の父より、歩けなくなるほどの暴行を繰り返し受けたほか、食事や排泄を制限されたり、ときには女装を強制され、その姿を撮影されたりもしていました。さらに自殺前日にも顔や胸を殴られたうえに「24時間以内に自殺しろ」と迫られたのだとか。東京地裁立川支部は少年の義理の父である無職の村山彰被告(42)を「非人間的で残酷、卑劣な犯行」だとして懲役6年を言い渡しました。


周囲の人間はクズばかりなのか?


okita_news_1031_01.jpg

写真はイメージです

 ゲーム感覚で人の命をもてあそび、いまだに反省の弁すら口に出さない、この男。裁判中も法廷で「状況証拠で決めるのはやめてくれ」などと大声で怒鳴ったという。それが人を自殺へと追い込んだ人間の吐く言葉か。

 42歳になっても職もなく、守り育てていかなくてはならない子供に対し歩行困難になるまで暴行を浴びせかけ、末は死にへと至らしめる。これが本当に人間か。

 で、人ひとり自殺へと追い込んでおいて、その代償が、6年の懲役とは......。

 ずいぶんと検察も裁判所も寛大だな。反省の言葉どころか、不服そうに「もうわかってるから」などと大声を張り上げている奴に、たった6年の懲役が妥当である、と本当に思っているのか。

 少年からすれば、母親の勝手な色恋沙汰で、ある日突然、親となり、その親であるはずの父親から、暴力で支配され、食事はもとより、排泄に至るまで自由を剥奪されてしまったのだぞ。

 あんまりではないか。

 懲役6年とは、あんまりではないか。

 勝手な推測で悪いが、私は少年の母親(村山にとっては妻の立場になる女)にも、問題があったのではないかと思っている。

 人の色恋沙汰だ。どういう理由で村山のような男と再婚にいたったか知らぬが、子供を連れている以上、己の幸せよりも子供の事を一番に考えてくれる男と再婚しなければならなかったのではないのか。

 母親として、子供を守るために村山と戦ったことがあるのか。

 子供を連れて逃げ出す、という選択肢だってあったはずだ。

「私は何もしていない......」と言うかもしれないが、それが一番いけない。何もしていないという事が、正しい事ばかりではない。場合によっては、それが一番卑怯な行為になる事だってある。

 逃げ場のない恐怖に希望を見失い、死を選んだ少年の無念を思うにつれ、こみ上げてくる憤りを私は隠す事ができない。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。