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俺の、最後の獄中絵日記 第209回

慣れって怖いもんだよナ

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。


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体が「薄味」に適応してきた

2013年(平成25年)8月5日

なんの味も感じないここの味付けに参っていたメシ事情なんだけどサ、
人間の味覚って不思議だよ。
ここ2〜3日のメシには何だか味を感じるようになって来てたんだよネ。
薄味に慣れてきたってことだよな。
だって今日の昼メシに、刑務所が非常食として保存してある缶詰めの"焼き鳥缶"が出た。
賞味期限が切れる頃になるとこうして時々メニューに登場してくるんだけど、
この全国的に有名な焼き鳥缶。
いつも何気なく喰ってたこの焼き鳥缶がだ。
塩っぱくて、塩っぱくて、食べられない。
味が薄いと文句言ってた俺が
今度は逆に味が濃すぎて仕方がないと文句言ってるのだ。

人間、自分勝手というか...もうすっかり体が減塩仕様になってるんだナ。
こうなると薄味で生活している方が全然体に良い気もしてくる。
年も年だから、シャバに帰ったら
味付けは薄めの方がいいのかもな。

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