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俺の、最後の獄中絵日記 第193回

刑務所というのは身長の大きさで飯の盛りを変えられてしまうところ

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。


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180cmから5cm刻みで増えていくんだって


2013年(平成25年)7月20日

どこの刑務所にもA食B食C食っていうのがあるんだよ。

おかずについては皆一緒なんだが、飯の量が違う。

立って食事をしてる人にはA食、座って作業してる人にはB食、懲罰中や未決にいる人たちはC食だ。

北海道の内掃工場で雪かきやってる人たちは重労働だからA食にプラスアルファの"特A"の飯を食っていた。

定食屋のドンブリ2杯分にはあったかな。

このほかに身長が180センチを超えると5センチごとに飯の量が増えるというのもある。

パン食の時も同じで、やはりA食B食C食とパンの大きさが違うのだが、ここは違った。

ここでは毎週水曜日、工場で昼食の時にパンが出るのだが、この時は立業のA食も座業のB食もまったく関係なく全員小さなC食のパンが出るのだ。

どうも小さい気がしてたんだよ......。

業者の都合でパンの大きさを作り分けられないのかは知らないが、それじゃあカロリー的な違いはどうするのかといえば、昼飯のパンの誤差分、当日の夕飯が盛りが変えられていたんだって。

それも気がつかなかったな。

どこの刑務所の食事も同じカロリーで同じ飯の量だっていうけれど違う気がするよ。

府中ではA食を出所するまで完食していたが、結果的に大きく痩せて最後は52kgで出所した。

北海道でA食を完食していたら間違いなく太っていただろう。

懲役史上最もメニューのしょぼいここ佐賀で現在65kgの俺は、出所する時に何kgになっているのだろう。


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