>  >  > 8月22日公開初日満席! 非常にムカつく主人公! でも見ずにはおれないよ!!の『ナイトクローラー』編(多少ネタばれあり)
蛸山めがねの「わるいひとstyle」 第15回 『ナイトクローラー』編

8月22日公開初日満席! 非常にムカつく主人公! でも見ずにはおれないよ!!の『ナイトクローラー』編(多少ネタばれあり)

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全米興行収入NO.1!アカデミー賞脚本賞にもノミネートされ
また米映画評論サイト"ロッテン・トマト"でも満足度95%の評価を獲得し
日本公開前から前評判の高い『ナイトクローラー』を蛸ちゃん先生はどう見たんでしょうか?(R-ZONE編集部)

窃盗!火事!死体!下世話映像専門「報道パパラッチ」の物語

『ナイトクローラー』は2014年にアメリカで制作された作品。

"ナイトクローラー"とは、事件や事故の現場にいち早く現場に駆けつけ、被害者も加害者も関係なく撮影し、その映像をテレビ局に売って稼いでいる報道スクープ専門のパパラッチのこと。

で、この映画の主人公ルイス・ブルーム(通称ルー)登場シーンが工場に設置されているフェンスを盗もうとし、見つかった警備員を警官じゃないからって、ちょっとバカにしつつ、かつ警備員の付けている腕時計が気に入ったから殴って奪っちゃうという

冒頭からクズ全開の役を、「ブロークバック・マウンテン」でアカデミー助演男優賞にノミネートされたジェイク・ギレンホールが演じていて

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目を切開手術したのか!というくらい目をギョロつかせて気味が悪く、また口を開けば、ネットに溢れてる自己啓発系の言葉をまんまパクったばかりの発言で、観るこちらも躊躇なくムカつける役を怪演しております。

この主人公ルーが、交通事故現場で出くわしたナイトクローラーに遭遇し、悲惨な映像がテレビ局に売れることを知って、自らナイトクローラーになっていくというお話なのですが......

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派手な柄シャツを着て、周り威嚇するわるい人というスタイルがもう懐かしく、もしくは古く感じるほど、ルーは服装で自分を演出することもなく、そこらへんにいる隣人のような格好で、事故死した人をよいアングルで撮りたいがために、車の下からわざわざ引きずり出したりと、人としての倫理観をやすやすと越えていくルーは、とても恐ろしい。

この主人公に不快感を覚えれば覚えるほど厄介なのが、彼のためらいのない行動にある種、爽快感を感じてしまうこと

そして彼にムカつけばムカつくほど、ルーが撮影したような、刺激的で扇情的なナレーションがついた悲惨なニュースや映像を目にしない日はないことに自分が気づくわけであります......。




はぁ~~~、なんか観た後もモヤモヤするけども、また観に行きたい!


   

蛸山めがね
マンガ家、イラストレーター 白夜書房『懸賞なび』に「懸賞ほう・れん・そう」と「懸賞あるある」連載中。
https://note.mu/octopoda8