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「中野25歳女性劇団員変死事件」は、防げた事件なのではないかと元極道が嘆息

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玄関先で女性変死、首に絞められたような跡 東京・中野 朝日新聞デジタル(リンク

玄関先で女性変死、首に絞められたような跡 東京・中野
朝日新聞デジタル 2015年8月27日11時57分
 26日午後10時ごろ、東京都中野区弥生町3丁目のマンションの一室で、この部屋に住むアルバイト店員、加賀谷理沙さん(25)が死亡しているのを警察官が発見した。加賀谷さんは玄関先で衣服を身につけていない状態で倒れており、首に絞められたような跡があった。警視庁は27日、殺人事件として中野署に捜査本部を設置した。

 捜査本部によると、加賀谷さんは仰向けで、顔にタオルケットがかけられた状態だった。首を絞められた時にできる幅約1~2センチの圧迫された跡があった。死後1~2日とみられる。27日に司法解剖し、死因を調べる。

 加賀谷さんは一人暮らしで、玄関や窓は施錠されていた。室内を荒らされた形跡はないという。25日午後11時に勤務予定だったアルバイト先に出勤しなかったため、店長らが26日夜、「連絡が取れない」と署に届け出ていた。

 同じマンションに住む男性(28)は「現場となった部屋で1カ月ほど前、男女の争う声がした。警察が来ていた」と話した。

 現場は新宿駅から西に約2キロの住宅街の一角。


男気見せるええチャンスやないか


 近隣の人達は、これまでに何度も彼女のうめき声や悲鳴を耳にしていたという。申し訳ない事を言ってしまうが、それならばどうして彼女の家をノックし、「うめき声が聞こえたんですが、どうしたのですかっ? 何かありましたか?」と言わなかったのだろうか。

 確かに、男女間や夫婦間のいさかいは、他人が中に入りにくい側面があるが、言葉にならないうめき声が何時間にも渡り聞こえていたのであれば、とうてい尋常な状況ではないはずだ。命の危険にさらされている可能性だって十分に考えられる。だからこそ、警察に通報した人がいたのだろう。

 女の人であれば、恐ろしくてそういった現場に行けないのは理解できる。だが、男の場合は、普通の夫婦喧嘩、もしくは恋人同士の喧嘩の範囲を越えているような状況を耳にすれば、駆けつけるべきではなかったのか。どうしても恐ろしければ、110番通報を入れた上で女性の部屋へと向かえばよいのだ。私はそういう行動こそ、正義感だと思う。

 それで結果として、喧嘩してる二人から、
「夫婦喧嘩やから、他人はすっこんどかんかいっ!」と言われたら、その段階で、
「こりゃ失礼っ」とすっこめばよいのだ。

 それをせずに、最悪の結末を迎えてから、TVのインタビューに応えている人を見てしまうと、大変失礼ではあるが、「お宅は女性のうめき声を聞いていたのに、何をしてらっしゃったのですか?」と言いたくなってしまう。

 何も喧嘩腰で行けと言ってるのでも、喧嘩をしに行けっと言ってるのでもない。若い女性の悲鳴やうめき声を聞いて、心配にならなかったのですか?と言っているのだ。

 百歩譲って他人のやっかい事に巻きこまれるのが嫌だというのなら、事件後インタビューを受けるのもどうかと思う。

 私だったら、後悔してしまっていると思う。「あの時に様子を見に行っていれば、後日違う展開になったのではないか......」と後悔していると思う。

 犯人が誰よりも悪いのはもちろん言うまでもないが、目の前にある不都合な事実を見なかったふりをして、黙って事の成り行きを見守ってる事も、私は正しいと思わない。





沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。