>  > 元極道が唖然「愛した女を絞め殺すほど腹がたった"ささいなこと"って一体何やねん」
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

元極道が唖然「愛した女を絞め殺すほど腹がたった"ささいなこと"って一体何やねん」

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テレビ、ラジオ、新聞はかならずしも事実を報道しているとはかぎらない。それは「嘘」を伝えているということではなく、都合の悪い情報をあえて伝えないことで世論をある特定の方向に誘導しようとしている可能性もある、ということである。そこで過去に何度もテレビ、ラジオ、新聞で「報道された側」(笑)であり、報道と事実のギャップを身を持って知っている男でもある元ヤクザ、現在作家の沖田臥龍に、「ニュースの読み方」を指南してもらう!

花火デートのあと、彼女の首を絞め......

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「一緒に花火大会に行った後に女性殺害 男を逮捕」テレ朝news(リンク

「一緒に花火大会に行った後に女性殺害 男を逮捕」
テレ朝news(07/27 05:56)
 一緒に花火大会を見にいった22歳の女性を帰りに東京・福生市の自宅マンションで殺害したとして、24歳の男が逮捕されました。

 井沢拓己容疑者は26日午前0時ごろ、福生市の自宅マンションで、宮田愛花さんの首を絞めて殺害した疑いが持たれています。警視庁によりますと、井沢容疑者は25日、宮田さんと2人で花火大会を見にいき、その後、自宅で犯行に及んだということです。その後、井沢容疑者は警察署に自首し、供述通りマンションで宮田さんの遺体が見つかりました。井沢容疑者は宮田さんとインターネットのサイトで知り合っていて、取り調べに対し、「ささいなことから口論になった」と供述しているということです。


 今でこそ暴排の嵐の影響でそんなしきたりも姿を消したが、昔はどこの花火大会でも地場のヤクザが面倒見として絡んでいるのが常識だった。

 かくいう私も現役時代、数年間だが、そこそこ大きな花火大会の「守り」を任されていたコトがあった。

「守り」を任されているからといって、何をする訳でもないのだが、「この花火大会は俺が窓口として任されている」という自負が、心の中の自慢でもあったし、初めてその大任が回ってきた年などは、直属の部下を数名連れ、たいしてお役にも立てないのに、「パトロール」と意気込んだものである。そうした心境でみる光景は、ただ花火を見に来ている人達の心情とは異なり、ある種の気負いがあったように思う。

 それでも、打ち上がる花火を見上げている人々の表情は、どの顔も華やいでいて、幸せそうに映った。とくにカップルなんかは、見てるこっちまで嬉しくなってしまいそうな程、幸せそうだった。

 その帰り道に気持ちが高揚したカップルが、ホテルへとしけ込むならわかる。だが、その帰宅後に、殺人事件という悲劇を生み出すとは、誰が推測できようか

 当事者の2人にだって予測できなかったのでなかろうか。

 誰が、自分を「いわそう」と腹に企んでいる相手と知りつつ、呑気に花火なんて観に行くことができる?

 逆もしかりである。これから殺(あや)めてしまおうと思う相手と、誰が花火なんて一緒に見上げることができる?

 心情的にどちらも無理であろう。

首絞めやなくドツキ合いじゃアカンかったのか?

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「ささいなことから口論となり、殺害に及んだ......」と容疑者の男は供述してるようだが、その「ささいなこと」というのは、どれくらい些細なことなのだろうか。そこが少し気になってしまう。

 元々、この2人が知り合ったきっかけは、インターネットを通じて、と報道されている。恋愛に関して自論を述べさせてもらえば、出会い系やネットで始まったという惚れた腫れたには違和感を覚えずにはいられない。それは世代の影響もあるかもしれないし、偏見であることも自覚しているのだが、どうも私のようなアナログ人間はそう感じてしまうのだ。

 無論それで結ばれる恋もあるのだろうが、そういう出会いだったからこういう事件に発展してしまった、という可能性はないのだろうか。

 ともあれ、どのような出会いであったにせよ恋仲にあった2人。容疑者の男は今頃、留置場の中でさぞや後悔していることだろう......。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。なお、沖田の処女小説は本サイトで近日連載開始。乞うご期待!