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俺の、最後の獄中絵日記 第177回

この世の終わりか天罰かと思ったら九州ではよくあることだったみたいだよ

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。


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生きた心地がしなかったよ

2013年(平成25年)7月3日

ついこの間、北の国・北海道で初めて猛吹雪を見た時、地元のオヤジはごく普通の対応だったことにビックリしたばかりなのに、今、南の国・九州にいる俺は初めてカミナリの落ちまくるのを身近に見た。

工場で昼飯が終わった頃から窓を叩きつけるような雨が降り出し、窓の外には天から一直線の、それもこれまで見たこともないぶっとい稲光が眩しいくらいに光ると、工場のテレビは消え、扇風機は止まった。

蛍光灯も点いたり消えたり。

だが、落ち着かない雰囲気なのは、関東から来てる俺を含めて2、3人で、あとの九州勢は「なんちゃあない」感じ。

そして食後の休憩が終わり、作業が始まるため整列すると、交代のオヤジが言った。

「今、雷が落ちているのでパソコンその他は電源を入れられないけど、それじゃ始めるか!」

稲妻轟く雷鳴の中、シラッと言ったけど......ちょっと待ってくれ。九州では雷が落ちるってそんなに普通のことなの?

夕方のテレビでは、福岡と佐賀に豪雨、雷、おまけに竜巻注意報まで出てたと言っていた。

竜巻だぞ

それでも普通の感じだよ、ここ九州は。これもお国柄なんだろうネ。


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