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ネットで見つけた発言を検証してみよう!という新企画

過去記事を読む「発売直後から警察の"保護対象"になった理由とは!?」

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ネットに落ちていた過去の自分の発言にツッコミを入れていきます

 月刊宝島が来月8月を持って休刊だそうですね。私にとっても非常に思い入れのあった雑誌なので、残念です。そこで、休刊記念というわけではないのですが、今回も前回同様、『月刊宝島』からの引用です。「いま明かされる真実──告発&暴露20人」という特集記事の中の1コラムで、私のほかには政治家秘書の方とか宮内庁職員の方とか東京電力社員といいたそうそうたるメンバーがインタビューに答えています。取り上げられている自分が言うのもなんですが、結構読み応えのある特集記事でした(笑)。いい雑誌だったんだけどな。

kudou_0730_01.jpg月刊宝島 2013年8月号

 「朝青龍暴行事件」「市川海老蔵事件」「六本木フラワー襲撃事件」......ここ数年でその名が一気に世間に浸透し、現在も元総長の容疑者が海外逃亡中。『いびつな絆 関東連合の真実』を執筆し、渦中の「関東連合」を白日の下に晒した人物に話を聞いた。(インタビュー・構成/常松裕明)

★本が刊行されてからも、特に環境が大きく変わった部分はありませんよ。というのも、本を書く以前から、「あいつのガラ(身柄)をさらえ」「裏切り者の家族にも制裁を加えろ」「工藤を殺(や)れ」といった指令が飛んでいましたからね。

 もちろん現在も身辺には気をつけています。たとえば車を乗り降りする際には周囲に気を配るとか、夜には家の出入りをしないようにする、歓楽街には出ないとか。ただ、もともと自分の背後に誰か立たれるのも嫌なタイプなので、それほど苦に感じているわけではありません。

◇不良グループ・関東連合の元幹部である工藤明男氏(筆名)は、現在の状況をこう語りはじめた。先月、小社(筆者注・宝島社のこと)から刊行された工藤氏の著書『いびつな絆 関東連合の真実』が、大きな反響を呼んでいる。「朝青龍暴行事件」「市川海老蔵事件」、そして、まったく無関係の男性を人違いで集団襲撃し、殺害してしまった「六本木フラワー襲撃事件」と、関東連合はここ数年、様々な凶悪事件を起こしてきた。

 工藤氏はこの本で、フラワー襲撃事件の真相をはじめ、闇に包まれてきた関東連合という組織の成り立ちから、人脈、芸能界との関係に至るまで、その実像を明かしている。

 現在の工藤氏は、投資やコンサルタント業といった正業を営んでいるが、少年時代から続いてきた関東連合というアウトローの"絆"の中で生きてきたこともまた事実。では、なぜここにきて「関東連合の真実」を社会に向けて公表しようと考えたのだろうか。

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写真は月刊宝島 2013年8月号から。撮影/カネコヤスシ氏

★最初のきっかけは、やはり昨年9月に起きた「フラワー襲撃事件」です。主犯格だった見立真一君は事件が起きた直後に海外に逃亡してしまいましたが、その後、海外から送ってくる方針は、自己保身と連合を維持することしか考えていないような内容でした。

 ところが国内に残った襲撃メンバーのうち、見立君の同級生でもあった2人が「自首して罪を償いたい」ということで見立君の方針と対立しはじめたんです。

 私自身は事件には関係していませんし、こうすればいい、ああすればいいという意見も軽々しくは言えなかったので、様子を見ていましたが、襲撃に参加した人間が罪を償おうと出頭しようとしているのに、見立君は「間違っている」「裏切りだ」と責め立てた。集団でこれだけの事件を起こしてしまい、ましてや人違いですから、やはりリーダーである見立君が、罪を償うなりの方針を出さないのはおかしいと思っていました。

 しかも12月に入って、この2人が先に自首したことで、見立君の矛先がこっちに向きかねない恐れもあって、それで事件を記録しはじめたんです。その間も、見立君側の支援者を通じて、対応を話し合っていたのですが、案の定、見立君は「あいつ(工藤)が後輩たちをそそのかしている」と怒り出した。先に出頭した2人についても、私が裏で糸を引いていたとして、「裏切り者はあいつだ」「下の人間を使ってあいつを殺る」と聞いたのが12月末です。

 私としては、双方に確認をしたうえで動いていたし、そんなことを言われる意味が分かりません。「それでもそう言うのなら、やるならやるで、やってくれ」と、見立君の支援者を通じて伝えました。今年の1月10日に、見立君を除く海外に逃亡していた襲撃メンバーが帰国して逮捕されましたが、私はこのタイミングで携帯も変え、見立君側の支援者とも連絡を取るのをやめました。

 それでも人づてに「裏切り者」「殺る」といった見立君の考えが伝わってくるし、メディアでもイニシャルながら私を批判するような情報が出はじめて、身の危険も感じるようになりました。この先、身を潜めて暮らしていくという選択肢もありましたが、どうせ「殺る」と言われるのが変わらないのなら、世の中の人に真実を分かってもらうほうが早いなと思って、本を書くことにしたんです。

 関東連合のメンバーはもちろん、その関係者も含めて誰にも相談はしていません。情報が漏れた場合のことを考えて、発売直前まで誰にも伝えず、すべて自分1人で決めて実行しました。その意味で本が出て一番驚いたのは、見立君サイドより、私の考えに賛同していてくれた人たちだったかもしれません。

 本の発売後、あちこちから連絡があって、仲間内からはおおむね「大丈夫か?」「よく言ってくれた、頑張れよ」と電話をもらいました。中立の人たちも、「お前がそこまで腹をくくってやったことだったら、あとは気をつけてくれ」と理解してくれたようです。

 びっくりしたのは警察の反応で、発売翌日に「保護対象になった」と連絡が入ったのですが、その前の連絡では、第一声が「おまえがあの工藤明生<注・『関東連合の黒幕』としてネット上に流布(るふ)された嘘情報>だったのか!」でしたからね(笑)。この時点では、まだちゃんと本を読んでいなかったのでしょう。

◇連合の実質的なリーダーで、IQ145を超える知能を持つといわれる見立容疑者だが、その中で、工藤氏と見立容疑者はどんな関係だったのか。

★私にとって見立君は中学生の頃から知っている先輩ですけど、いわゆる暴走族の厳しい縦社会の関係というよりは、幼なじみに近い感覚ですね。現役の暴走族だった頃は、世代もチームも違っていたので、実はそれほどツルんでいたわけではありません。一緒に集会や敵対チームの襲撃に行ったこともありましたけど、当時は世代やチームごとに「自分たちが一番だ」という考えでしたから。

◇関東連合内部でも真面目になって正業に就く者、闇金やオレオレ詐欺のような裏ビジネスに就く者と、進む道は徐々に別れ始めたが、中でも「生涯現役」を看板に連合への忠誠を求めるリーダーの見立とは、徐々に疎遠になっていったという。

 そんな関係が回復したのは08年に起きた事件がきっかけだ。連合関係者の金村剛弘さんが、新宿の路上で何者かに撲殺されるという事件が発生し、一時的にではあるが、関東連合の結束が強まった。

★あの事件では、さすがにみんな気弱になっていて、見立君からも、「こんな時だから仲間内でいがみ合っている場合じゃない。みんなでやっていこう。協力してほしい」と言われました。当時、真面目に仕事を始めて、仲間との距離が離れていた私にしても、幼なじみの奴らが、下手をすれば殺されるかもしれないという状況ですから、できるところは協力しようと、また付き合いが再開したんです。

 以前は見立君とは何度もぶつかりましたが、そうなると友人や関係者の周囲まで巻き込んでしまう。それは面倒だったので、この頃は当たり障りなく付き合おうという感じでした。見立君は自分のことについては秘密主義でしたが、暴力団の世界に行く行かないといった悩みや、家やプライベートなことまで話していたのでそれなりに信用はされていたかもしれません。

◇だが、そんな関係も「フラワー襲撃事件」を契機に破綻(はたん)する。現在も海外逃亡中の見立容疑者からは「工藤を殺れ」という指令が送られてきているという。

★正直に言えば、こんな生活がいつまで続くのかという思いもあります。裁判の結果がひとつの節目になるのでしょうが、おそらく見立君は、自分からは出頭してこないでしょう。それに、裁判が終わって先に出頭した下の人間たちの刑が思ったより軽かったとして、といってもみんな10年は超えるとは思いますが、それで出てくるかといえば、それでも出てはこないと思います。つまり、見立君が捕まらない限りは、この状態が続くと考えています。

 もちろん、本を出す以上は覚悟していたことですし、何を言われても私の考えは変わりません。事件で亡くなられた方のためにも、これからもできる限り、関東連合の真実を明らかにしたいと思っています。(引用ここまで)